『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「
今回注目したニュースはこちら!
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“企業と個人の健康意識・行動の活性化を企図したアプリ『丸の内ヘルスカンパニー』を提供開始”
~4 月 3 日にはサービス提供開始記念イベント『丸の内ヘルスカンパニー』入社式を開催~
三菱地所は、これまでに本社移転や自社内での働き方改革を通じて、健康推進に関する様々なノウハウを蓄積してきました。これらの蓄積を活かし、多様な企業・人が集まる大手町・丸の内・有楽町地区(以下、丸の内エリア)にて、企業の枠を越えエリア全体でWellウェル-Beingビーイング*(=健康・幸福)のムーブメントづくりに取り組み、丸の内エリアを一つのモデル地域として全国にWell-Beingを発信してまいります。
その具体策の第 1 弾として、4 月 1 日より、健康意識・行動の活性化を企図したスマートフォンアプリ『丸の内ヘルスカンパニー』の提供を開始します。
『丸の内ヘルスカンパニー』とは、「年功序列から健康序列へ」を合言葉とする架空の会社であり、無料アプリをダウンロードすることで誰でも“入社”することができます。アプリ上で日々の運動、体重や血圧などの健康データの計測、関連イベントへ参加すること等によりポイントが付与され、ユーザーは獲得したポイントに応じて昇格し、昇格すればするほどより多くの健康体験に参加できる仕組みとなっています。
丸の内エリアの就業者を中心にサービスを展開し、開始半年で 1 万ダウンロードを目指します。
今回の事業では、当社が本社を実証実験の場として取り組んできたオフィス環境改革や健康経営推進施策の成果とノウハウを活かし、従業員のWell-Beingの実現を目指す法人向けに、パッケージ化したサービスの提供も行います。今後、エリア内施設との連携を拡大していくほか、健康データを活用したマーケティング、健康をテーマとするコミュニティの形成等、街ぐるみによる新たな事業創出にも取り組みます。
今後も当社は、健康に関する様々な取り組みを展開し、丸の内エリアからWell-Beingを発信していきます。約 28 万人が働く丸の内エリアから、企業と個人の健康意識・健康行動の活性化に取り組むことで、Well-Beingの実現に向けたムーブメントを全国へと広げていくことを目指します。
プレスリリースはこちら(三菱地所株式会社、2019年3月27日発表)
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目するのは、三菱地所が提供を開始した丸の内エリアで展開する『丸の内ヘルスカンパニー』に関するニュースです。
『丸の内ヘルスカンパニー』では、点としてバラバラに取り組んできた「健康」への取り組みを点の枠を飛び越えて面として展開することで、これまで点としては出来なかったことが、面による取り組みにすることで拡がりが出ているようです。
健康をテーマに「エリア」全体での取り組みは、不動産会社が中心になって「住」エリアで大規模に展開されてきた事例はこれまでにもありました。
しかし、今回の『丸の内ヘルスカンパニー』では「仕事」のエリアで、これまで会社、企業として取り組んできた「健康施策」を会社、企業の枠を取り払い、架空の『丸の内ヘルスカンパニー』の社員という帰属意識をも持たせつつ、エリアという面を使っての展開になっています。
これまで「健康施策」は会社、企業単位で行うことといった概念が強かったと思うのですが、会社、企業の枠組みを超えて、会社、企業同士の連携や地域との連携など、これまでの枠組みや範囲とは異なった取り組みや展開の可能性をこのニュースを見てあらためて感じました。
『丸の内ヘルスカンパニー』はあくまで個人としての参加ですが、会社、企業の枠組みを超えて、会社、企業との連携や地域との連携による展開では、データの共有や会社、企業の負担など超えなければいけないハードルはあるとは思いますが、連携や面としての展開ならではの仕掛けや新たな繋がりが生まれる可能性がありそうな予感です。
『丸の内ヘルスカンパニー』のアプリによるオンラインのつながりと、エリアを活用したリアルのつながりの組み合わによる展開を今後も引き続き注目していきたいと思います。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、
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