『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「
今回注目したニュースはこちら!
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“移動空間を成長空間に変える
電車専用トレーニングアプリ『‘TRAIN’ing』試験公開”
JR 東日本では、グループ経営ビジョン「変革 2027」において、お客さまに提供する輸送サービスの質的な変革を目指しております。また、JR 東日本スポーツでは、お客さまお一人おひとりの価値観・生活スタイルに合わせた細やかなサービスの提供を目指しております。このたび、JR 東日本と JR東日本スポーツは、「移動空間を成長空間に変える」をコンセプトに、山手線車内でご利用いただける電車専用トレーニングアプリ『‘TRAIN’ing』を試験公開します。
『‘TRAIN’ing』では、ジオフェンシングの仕組みを活用し、「体を鍛えたい」、「リラックスしたい」といったお客さまの目的や電車の乗車位置・混雑率に応じ、車内でできる座席・つり革・手すりなどを使ったパーソナルトレーニングプログラムを音声ガイダンスにてご案内します。
プレスリリースはこちら(東日本旅客鉄道株式会社、2019年11月27日発表)
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目するのは、「ジオフェンシング」の仕組みを活用し、移動時間を利用したトレーニングアプリをJR 東日本が試験的に公開したというニュースです。
「ジオフェンシング」とは、ビーコンや、GPS などで取得できる位置情報を活用し、ユーザーが仮想上のフェンスに囲まれた領域へ入った、あるいは領域から出たことを判定し、コンテンツを配信する仕組みのことです。
この「ジオフェンシング」の仕組みは、山手線新型車両E235系に搭載されたJビーコンと、位置情報、日時情報などの組み合わせることで、乗車、走行位置、降車のタイミングと連動して、スマートフォンに、最適なプログラムをパーソナライズド配信が可能とのことです。
利用方法は以下のようなイメージです。
1、専用アプリで、乗車前に「乗車駅、降車駅、トレーニングカテゴリー」を選択し、乗車後に、車両内のポジション(座席/つり革/手すり)」を選択。
2、混雑状況に合わせた最適なパーソナルトレーニングプログラムが配信
音声ガイダンスにより配信するため、イヤホンまたはヘッドホンの装着が必要
3、設定した降車駅に到着すると、トレーニングは終了
上記のような感じで、利用者の状況に合わせて、電車内の移動時間をパーソナルなトレーニング機会にすることが可能です。
これまでにも、電車内での移動時間を活用した「ながら運動」はいろいろな提案されていましたが、ありきたりな運動やまた地味な運動が多く、取り組むモチベーションが上がらないイメージがありました。
しかし、今回試験公開された電車専用トレーニングアプリ『‘TRAIN’ing』は、その人の乗車時間や電車内のポジション、また自分がしたいトレーニングのカテゴリーの中から、パーソナルにメニューを提案してくれるということで、利用者に寄り添って、変化も感じられる仕組みになっています。
電車に既に備わっている技術「ジオフェンシング」の仕組みを新たなに価値として活用するというこのアイデアは、他のサービスでも参考になる取り組みだと思います。
やはり、サービスは“パーソナライズ”の方向に動いているような気がしています。ICTを活用したパーソナライズ化、まだまだこれから進化していくでしょう。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、
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