『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“自宅とラボで、100年歩ける身体をつくる。歩行専用トレーニングサービス『walkey』始動。”
45歳からの歩行力強化で、人生100年時代を、歩行100年時代に。来春のローンチに向け実証実験開始
QUANTUM(読み方:クオンタム)は、専用のデバイスとアプリを活用した自宅エクササイズとラボでの指導によって100年歩ける身体をつくることを目指した“歩行専用”トレーニングサービス『walkey(ウォーキー)』を始動、来春のローンチに向けて実証実験を開始しました。
人生100年時代と言われるようになった昨今ですが、その一方で注目されるようになったのが健康寿命という考え方です。人の寿命自体は伸びていくと考えられている中で、その長い人生を豊かに過ごすためには、いつまでも健康でいることが今まで以上に重要視されるようになります。
『walkey』はこうした時代背景から誕生した、“歩行専用”トレーニングサービスです。人生が続く限り、自分の足で行きたいところに行き、会いたい人に会い、見たい景色を見るためには、歩き続けることができる力、つまり「歩行力」を維持・強化する必要があると考え、私たちは“歩行専用”トレーニングサービスの開発に取り組んできました。
『walkey』は、専門家とともに独自に開発した歩行力診断とメソッドをもとに、お客さま一人ひとりの状態に合ったエクササイズプログラムを提供、専門トレーナーが伴走します。専用機器とアプリを使って自宅で毎日エクササイズを続けられるだけでなく、2週間に1回を目安に、トレーニングラボでエクササイズの成果をチェックしていただくことができる「反転ジム方式」を採用しています。
この度、正式ローンチを前に、自由が丘に『walkey』の“歩行専用”トレーニングラボを開設し、実際のデバイスやアプリ、ラボを使った実証実験(参加者募集は終了済)を開始いたします。実験結果をもとにサービスをアップデートし、来春の本格的なサービス提供開始を予定しています。
quantum は『walkey』の開発およびサービス運営を通して、人生100年時代を一歩推し進め、人がいつまでも自分の足で行きたいところに行き、会いたい人に会い、見たい景色を見ることができる歩行100年時代の実現に向けて、取り組んでまいります。
プレスリリースはこちら(株式会社 QUANTUM 2021年10月11日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目するのは、歩行専用のトレーニングサービスに関するニュースです。
これまでトレーニング施設等では、ダイエットやシェイプアップなどの身体の改善に向けたプログラム提供だったり、別の目的のための身体づくりをサポートすることが多かったと思います。
今回のQUANTUM社が開始した『walkey』は、100年歩ける身体をつくることを目指したトレーニングサービスで、これまで有りそうで無かったプログラムではないかという印象です。
平均寿命と健康寿命では、約9〜12年の開きがあり、やはり健康寿命を延ばすためには、基本的な活動の源である「歩行」を維持することが必要です。
しかし、普段の生活の中では「歩行」の大切さは理解していても、健康寿命を延ばすためにトレーニングして「歩行」を維持するといった意識は、これまでは注目されてこなかったのではないかと思います。
例えば、高齢者が旅行に行きたいからいつまでも歩けるようにとか、登山に行きたいから脚力を鍛える、トレーニングするといったニーズはありましたが、100年歩ける身体をつくることを目指すといった目的は、意識として潜在的なニーズとしてあったかもしれませんが、サービスとしての提供は、これまでになかった印象で、アプローチ的には目新しいさを感じます。
100年歩ける身体をつくることは、誰も必要性を感じて疑う余地はありません。
しかし、ヘルスケアのサービスは、課題の解決や目的の実現など、目の前にある明確なニーズに対してお金を支出する傾向が高いですが、先々の見えない不安に対する予防に対しては、自分ごと化し難いため、サービス利用に対しては腰が重い傾向があります。
やはり、100年歩ける身体をつくることが当然の世の中、世界観をどう作っていけるかが、先々の見えない不安に対する予防サービスには必要ではないかと感じています。
歩行が弱ってきた、歩けなくなってからサービスを受けるのでは遅いです。だから、100年歩ける身体をつくるには、歩けるうちからのトレーニングが必要なのです。
100年歩ける身体づくりというアプローチは、これから必ず必要になってくるアプローチです。だからこそ、今後どのように拡がっていくのか、注目してみていきたいと思います。
『mHealth Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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