iMU社は、加速度センサーを用いた膝関節症の治療支援ツールを開発する慶應義塾大学医学部発ヘルスケアスタートアップ。膝に装着して数歩歩くだけで、膝関節への負荷を計測し、治療方針の計画に役立てられる。
膝疾患における指標として有力視されているのがKAM(knee adduction moment:膝内反モーメント)だ。KAMは歩行時にかかる膝関節への負荷の指標で、この指標が大きいと経年によって変形性関節症が進むと言われている。
KAMを手軽に計測する方法として着目したのが加速度センサーとAIの掛け合わせだ。6軸加速度センサーを膝にサポーターで取り付けて5~10歩ほど歩き、計測データをBluetoothでタブレットやスマホに転送、独自のアルゴリズムによって計算処理を行なうAIを用いたアプリで膝関節への負荷を予測するという仕組み。
治療における重要指標をセンサーとAIで安価に再現した同社が目指すのは、膝関節症の治療における新たな診断基準だ。
2022年にはクリニック向けに販売予定。将来的はフィットネス施設などを通じた一般向けへ展開していく計画だという。
記事原文はこちら(『ASCII.jp』2021年11月5日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
Comments are closed.