『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“オンラインカウンセリングサービス『Smart相談室』が新たにコーチングサービスをリリース”
Smart相談室社は、メンタル不調になる前に従業員をサポートするオンラインカウンセリングサービス『Smart相談室』にて、2023年1月にコーチングサービスをリリースしました。
・コーチングサービスのリリース
メンタル不調になる前に従業員をサポートするオンラインカウンセリングサービス『Smart相談室』は、より広いメンタルヘルス状況の相談者様へのサービス拡大を目的としてコーチングサービスをリリースしました。
Smart相談室はサービス開始以来、サービス利用者からの様々な相談内容に、100名を越える所属カウンセラーが高いスキルにもとづいた個別支援を行って参りました。目標達成や自己成長に関する相談が増えるにつれ、コーチング手法によるアプローチが必要になるケースが発生しており、相談者様による能動的な選択をスムーズにしてもらうため、コーチングサービスの提供を開始しました。
また、相談者自身が相談の申込みを行う従来の形式に加えて、導入いただいている企業の研修の一環として、コーチングを企画、実施するサービスも同時にリリースいたします。担当コーチとコーチングトピックスの選定、事後レポートの提出など、各企業の直面する課題解決を目的としたコーチング研修の実施を一括で提供いたします。
*所属コーチの保有資格例
・国際コーチング連盟ICF認定資格ACC(Associate Certified Coach)
・国際コーチング連盟ICF認定資格PCC(Professional Certified Coach)
・CTI認定CPCC(Certified Professional Co-Active Coach)
・(一財)生涯学習開発財団認定マスターコーチ
・GCS認定コーチ
・米国NLP協会 認定NLPプラクティショナー
プレスリリースはこちら(株式会社Smart相談室 2023年1月18日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目するのは、オンラインカウンセリングサービスを提供している『Smart相談室』に、コーチングサービスが追加されるというニュースです。
ヘルスケア領域以外でも、最近は「コーチング」サービスというキーワードが多く見受けられるようになってきました。
しかし、この「コーチングサービス」というキーワードですが、実際のところ、コミュニケーションの専門的な技法を使って、対象者のやる気を引き出し、目標達成や自己成長に向けたサポートと、これまでの専門家が何か教えて指導することをコーチングサービスと謳って提供しているケースの2つにパターンが見受けられます。
1990年代に米国から日本に入ってきたと言われている対象者のやる気を引き出し、目標達成や自己成長に向けたコミュニケーションの「コーチング」は、ビジネスの中で、上司が部下の目標達成をサポートするために用いられたり、企業の経営者やエグゼクティブが、自身そして会社の目標達成に向けて、専門のコーチを雇って役立ていたりするようになってきました。
そのため、一般的には「コーチング」というものは、やる気を引き出し、目標達成や自己成長に向けたコミュニケーションという認識であって、専門家が何か教えて指導するのは、「コーチング」ではなく「ティーチング」というコミュニケーションになるのです。
この「コーチング」ではコミュニケーションの視点が目標達成や自己成長に向いているため、0からプラスの領域でのコミュニケーションが中心になります。
この「コーチング」とは対象的なのが今回のニュースにも出てくる「カウンセリング」というコミュニケーションです。
この「カウンセリング」とは、問題、解題を見つけて、取り除くというこが中心のコミュニケーションになるため、マイナスのところから問題、課題を取り除いて0地点に戻すということになるため、マイナスの領域でのコミュニケーションが中心なのです。
今回のニュースのオンラインカウンセリングサービス『Smart相談室』では、カウンセリングサービスで問題、課題を取り除いて0地点に戻した人を、「コーチング」サービスで目標達成や自己成長に向けて、0からプラスの領域をサポートするといった、一気通貫でサポートすることが可能になるのです。
また、カウンセリングでは専門のカウンセラーが対応し、コーチングサービスでは、コーチングの専門資格を有するコーチが対応するということで、それぞれの領域では、しっかりと区別して対応することが可能なようです。
同じコミュニケーションであって、対象者の状況や改善すべきポイントやアプローチは異なってきます。
それぞれの状態にあったアプローチが必要なため、対象者に合わせたコミュニケーションの提供が、今後はポイントになってくると思われます。
1つのコミュニケーションで全ての人はカバーできないということを前提に、ターゲットに合わせたコミュニケーションを磨いていくことが、今後のサービスでは重要になってくると思います。
『mHealth Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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