『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“明治安田生命が生活習慣改善につながるサービスとしてAI身体計測テクノロジー『Bodygram』を導入!保険加入者の健康診断結果改善に向け、日々の体型管理をサポート”
健康増進とQOLの維持・向上をデジタルソリューションで応援!
AIを活用した身体計測テクノロジー『Bodygram(ボディグラム)』を開発、展開するBodygram社は、2023年1月より明治安田生命保険相互会社にて、ご加入者さま専用サービス「みんなの健活サービス」のラインアップに、『Bodygram』が導入されたことをお知らせいたします。同社が提供する保険商品へ加入されたお客さまへの継続的な健康サポートの一環として、『Bodygram』のデジタルソリューションを通し、健康維持や健康診断結果の改善に向けた日々の体型管理をスマートフォン1つで手軽に実施いただけます。
『Bodygram』はAI(人工知能)の学習機能を駆使し、身体の各パーツサイズを推定する最先端AIソリューションです。年齢・身長・体重・性別を入力し、服を着たままスマートフォンで正面と側面の2枚の写真を撮影するだけで、被写体のボディラインを自動で検出。腹囲・肩幅・太ももなど全身のボディスキャンが可能になるBtoB/BtoCで活用されるテクノロジーとして日々進化を遂げています。2019年の設立以来、BtoB事業において制服やユニフォーム、百貨店といったアパレル業界を中心に展開し、その後寝具やヘルスケア領域のサービスへも技術導入を果たしてきました。昨今、健康データのDXやパーソナルヘルスレコードへの関心が高まる中、人生100年時代の喫緊の社会課題である健康増進をサポートするヘルスケアツールとしての需要が急伸しています。
・明治安田生命保険相互会社における「みんなの健活サービス」への『Bodygram』導入背景
明治安田生命保険相互会社では、2019年からお客さまの健康維持・改善に向けた取組みを応援する「みんなの健活プロジェクト」(*1)を本格展開しています。同年4月から提供を開始した「ベストスタイル 健康キャッシュバック」(*2)では、加入するお客さまの健康診断結果に応じて最大保険料の1ヵ月分相当をキャッシュバックすることで、健康増進の取組みを支援しています。この度2023年1月より、キャッシュバック金額を判定する健康診断結果項目(*3)の改善に向けた取組みを応援することを目的に、ご加入者さま専用サービス「みんなの健活サービス」に生活習慣改善につながる3つのヘルスケアサービスを追加。BMIの改善を目的に、体型管理を手軽に行うことができるデジタルソリューションとして『Bodygram』の提供が開始されました。
*1 「人生100年時代」を迎え、健康寿命の延伸に対するニーズが高まっているなか、明治安田生命保険相互会社が「商品・サービス・アクション」の3つの分野で、「お客さま・地域社会・働く仲間(従業員)」の継続的な健康増進を応援する取組み。プロジェクト詳細:https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ld/kenkatsu/
*2 「ベストスタイル 健康キャッシュバック」は「ベストスタイル」に「健康サポート・キャッシュバック特約(2021)」を付加した場合の販売名称。
*3 BMI・血圧・尿検査・血液検査の検査結果によって判定。
明治安田生命保険相互会社がお客さま向けに展開する「MYほけんアプリ」をダウンロードしていただくことで、計12箇所(首周り、肩幅、二の腕周り、バスト、アンダーバスト、ウエスト、ヒップ、ウエスト<へそ経由>、股下、太もも、太もも<中間>、ふくらはぎ周り)のボディサイズを瞬時にキャプチャーし、更には体組成(体脂肪・骨格筋量)の測定や姿勢分析もスマートフォン1つで行なっていただけます。体型管理は継続的なチャレンジを必要とするため、定期的な計測でご自身の身体の状態をトラッキングし、体型改善の要否に関する気づきや体型維持へのモチベーションにしていただけます。
プレスリリースはこちら(Bodygram Japan株式会社 2023年2月6日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目するのは、AI身体計測テクノロジー『Bodygram』を、明治安田生命が提供する「みんなの健活サービス」のラインアップに追加したというニュースです。
『Bodygram』はAI(人工知能)の学習機能を駆使し、服を着たままスマートフォンで正面と側面の写真を撮影するだけで、全身12箇所のサイズが採寸できるというものです。
これまで『Bodygram』は、アパレル業界を中心に提供されてきた技術を最近では、ヘルスケアの領域へと提供分野を拡大してきている模様です。
身体の計測で一般的なのが、やはり体重で、体重は手軽に計測できる指標と言えます。身体の計測で次にくるのは何かと考えると、健康診断の項目である「腹囲」かもしれません。
しかし、「腹囲」を自宅で定期的に計測されている方は、それほど多くないのが実情だと思います。
「腹囲」の計測はメジャーがあれば手軽に計測できるのですが、メジャー自体が家庭にないなど、継続的に計測する状況、環境が整っていないケースも多いと思います。
また、体重計は一般的に洗面所に置かれることが多いため、計測のタイミングと環境的にも継続しやすい状況が整っていると思います。
メジャーを使わず、スマホで写真を撮影するだけで、全身12箇所の計測が出来るのは、非常に手軽で良いと思います。
そのため、最初の数回は試している人は多いと思うのですが、やはり継続して撮影して計測する仕掛けや目的意識をどう提供していくかがポイントになってくると思われます。
また、身体の計測データに変化が現れるまでには、ある程度の期間が必要で、また変化を得るためには、それ相応の継続的な取り組み、行動が欠かせません。
やはり、身体データの見える化にはソリューションを、それも継続するところまでセットにしていかないと、せっかくの身体の変化の見える化が活かされないことになってしまいます。
身体計測の見える化をより効果的に使ってもらえるためには、計測する環境や計測するタイミング、そして変化につなげるソリューションまで含めてサポートしないと、本当の意味での見える化が活かされません。
今回のニュースと同様の写真による身体計測のサービスを私も試してみたことありますが、やはり継続的な計測に向けた仕掛けの必要性を感じていました。
今回のニュースをみて、せっかくの技術をより効果的に、継続的に使ってもらうことへの追求の必要性をあらためて感じました。
『mHealth Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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