『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“【Z世代の約3割が「初めてのダイエットは小・中学生」と回答】”
累計会員数1000万人超の食事管理アプリ『あすけん』が「Z世代のダイエットに関する意識調査」を公開
累計会員数1000万人超・国内No.1のAI食事管理アプリ『あすけん』の開発・運営を行うaskenは、『あすけん』を利用しているユーザーを対象に、「ダイエットに関する意識調査」を実施、うち1,102名のZ世代(※1)による回答をもとに「Z世代のダイエットに関する意識調査」を作成・発表いたしました。
■調査背景
現代ではインターネットの普及により、ダイエットに関する様々な情報が日々紹介されています。しかし、若年層、特に女性の極端なダイエット等による「やせ(BMI18.5未満)」は日本における健康課題の1つであり、体へのリスクも多数あることが報告されています。
当社では、栄養バランスの整った食事をきちんと食べるダイエットを推奨しています。本調査から見えるZ世代のリアルなダイエット事情をきっかけに、皆さまの栄養に関する意識の向上と食生活の改善に役立てていただきたいと考えています。
■「Z世代のダイエットに関する意識調査」サマリ
①初めてダイエットをした年齢が小学生・中学生(7歳~15歳)と回答した人は約3割
②初めてダイエットをしようと思った理由の第1位は「自分の体型に自信を持ちたいから」
③『あすけん』を使う前のダイエットで、リバウンド・もしくは健康を害した経験がある人は約5割。うち約7割が『あすけん』使用後に「“食べて痩せるダイエット”の知識が身についた」と回答
④ダイエットでリバウンド・もしくは健康を害した経験がある人が行っていたダイエット方法TOP3は「食事の量を減らす」・「炭水化物を抜く」・「食事を3食食べない」
⑤ダイエットに関する情報収集の際に使用するメディア第1位は『あすけん』!以下、「YouTube」・「Instagram」・「X」・「TikTok」とSNSが続く
(※1)Z世代:本調査の調査期間(2024年5月15日~2024年5月21日)において、自身の年齢を14歳~27歳(1997年~2010年生まれ)と回答した1,102名の回答者
■本調査サマリの詳細
①初めてダイエットをした年齢が小学生・中学生(7歳~15歳)と回答した人は約3割
「初めてダイエットをした年齢を教えてください」という質問に対して、小学生の年齢にあたる「7歳~12歳」と中学生の年齢にあたる「13歳~15歳」と回答したZ世代が合計約3割(25.1%)となりました。Z世代よりも上の世代(※2、以下:上の世代)の回答では約2割(15.3%)と、Z世代は上の世代よりもダイエットに関する興味・関心を持ち、実践する年齢が低い傾向にありました。
(※2)上の世代: 本調査の調査期間(2024年5月15日~2024年5月21日)において、自身の年齢を28歳~60歳以上と回答した10,013名の回答者
➁初めてダイエットをしようと思った理由の第1位は「自分の体型に自信を持ちたいから」
「初めてのダイエットの際、なぜダイエットをしようと思いましたか?(3つまで複数選択可)」という質問に対しては、第1位「自分の体型に自信を持ちたい(52.1%)」・第2位「かっこいい・かわいくなりたい(40.5%)」・第3位「体型を気にせず好きなファッションを楽しみたい(36.4%)」という結果になりました。
また、上の世代と比較した際の傾向として「好きな人によく見られたい(18.5%)」が約1.4倍程度多い結果となりました。なお、Z世代では第9位だった「健康診断の数値を改善したい」は、上の世代では第4位にランクインしています。
さらに、「憧れの著名人の体型に近づきたい」もTOP10にランクイン。憧れの著名人としては「チャン・ウォニョン(IVE)」「TWICE」「MIIHI(NiziU)」「ローラ」「ゆりにゃ」などの名前が多く挙げられました。
プレスリリースはこちら(株式会社asken 2024年6月5日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目したのは、国内No.1のAI食事管理アプリ『あすけん』が発表したZ世代のダイエットに関する意識調査に関するニュースです。
食事管理のためのアプリというだけではなく、ダイエットアプリとしても認知度が高い『あすけん』は、Z世代である14歳~27歳の利用者も多く、一般的な健康アプリとは、利用者の年代も幅広いです。
ダイエットでは一般的にリバウンドを繰り返す人が多く、ダイエットの市場を見渡すとリバウンドを繰り返す人の「溜まり場」的になっていて、その結果として大きな市場になっているとも言えます。
今回の調査では、Z世代の意識調査ということで、Z世代ならではという結果がいくつも見受けられますが、このZ世代の意識には、Z世代からその後の世代になってからのダイエットに関係している内容が含まれている印象です。
例えば、「初めてのダイエットの際、なぜダイエットをしようと思いましたか?という質問に対してZ世代では、
第1位「自分の体型に自信を持ちたい(52.1%)」
第2位「かっこいい・かわいくなりたい(40.5%)」
第3位「体型を気にせず好きなファッションを楽しみたい(36.4%)」
という結果で、Z世代の上の世代で上位に入ってくる「健康診断の数値を改善したい」というのは、当然ですが上位に入ってきていません。
Z世代では他にも「好きな人によく見られたい(18.5%)」や「憧れの著名人の体型に近づきたい」なども上位にランクインしてきています。
この結果を見る限り、Z世代のダイエットの目的、ゴールは本当の意味で願望が先に来ていて、Z世代の上の世代で上位にランクインしてくる「健康診断の数値を改善したい」のような課題の解決ではなく、ダイエットに対する願望の強さを感じます。
また、『あすけん』利用者のZ世代で、リバウンド・もしくは健康を害した経験がある人のうち約7割が『あすけん』使用後に「“食べて痩せるダイエット”の知識が身についた」と回答しています。
無理なダイエットでリバウンドを繰り返すのではなく、正しい知識を蓄えて、実践して体験を通して学ぶことこそがリバウンドを避けるための一つの方法です。
また生活習慣病予備軍になる前に、健康のためではなく「かっこいい・かわいくなりたい」などといった切り口で、食事、食生活を学び、体験を通してリテラシーを高めておくことこそが、本当の意味での生活習慣病の予防、対策に必要なのではないかと、今回のニュースを見てあらためて感じました。
今回のあすけんが発表した「Z世代のダイエットに関する意識調査」には、Z世代がダイエット中によく食べる食事ランキングなども発表されていますので、Z世代とZ世代の上の世代との違いはもちろんZ世代を皮切りにしたダイエットサービスのステップをイメージしてみても良いかもしれません。
ぜひ、チェックしてみてください。
『mHealth Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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