『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“ ~アプリ版 手軽なスポーツ栄養の教科書~
競技に必要な栄養知識を学べ、管理栄養士からアドバイスも受けられる「ザバス-食事記録とスポーツ」を開発 ”
明治は、競技に必要な栄養知識を学べ、栄養管理に役立つ情報を提供するスポーツ競技者向けアプリ「ザバス-食事記録とスポーツ」を開発し、2024年10月より提供を開始しました。当アプリは、「手軽なスポーツ栄養の教科書」をコンセプトに、食事記録、管理栄養士からのアドバイス、スポーツ栄養学の情報などを提供しています。スポーツ競技者が食事からの栄養状態を把握し、管理栄養士からの栄養に関する情報を取得することで、競技を行う上での課題解決に貢献します。
特長
1.食事管理
2.管理栄養士からのアドバイス
3.スポーツ栄養学を学べる
開発背景
近年、プロテイン市場の拡大とともに、プロテインの摂取目的や必要とする情報も多様化しています。そこで、当社は栄養サポートや商品開発における長年の経験・実績・知見を活かし、スポーツ競技者が手軽に栄養管理を行い、課題解決に貢献できるよう、当アプリを開発しました。
当社は1980年の「ザバス」発売から40年以上にわたり、トップアスリートやジュニア世代まで幅広く、食事と栄養面からパフォーマンス向上や理想のカラダづくりのためのサポートをしてきました。具体的には、管理栄養士による栄養指導や、炭水化物・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素を網羅した「栄養フルコース型」の食事の提案、パフォーマンス向上や理想のカラダづくりのための栄養管理など、各競技・個人に合った栄養サポートを行ってきました。また、国内売上 No.1のプロテインブランド※「ザバス」は、当社が実施したアスリートの食事調査結果に基づき、たんぱく質だけではなく、アスリートのカラダづくりに必要とされるビタミンやミネラルを独自に設計して配合した商品です。「PRO」「Built & Powered」「Fit & Shaped」の3つのシリーズがあり、プロテインユーザーの多様な目的に合わせた商品を展開しています。
当社は今回のアプリの提供といったデジタル技術も活用し、一人ひとりに合った情報提供と双方向のコミュニケーションを通じて、新たな健康価値を創造し、お客さまの日々の健康に貢献してまいります。
※インテージ SRI+ プロテイン市場 2023年1月~12月ブランド別累計販売金額
アプリ「ザバス-食事記録とスポーツ」でできること
食事記録を入力することで、各スポーツ競技者の目標に応じた情報を提供できるほか、当社の管理栄養士がアスリートをサポートしてきたノウハウを活かし、スポーツをする全ての方に寄り添ったサポートを行ってまいります。
1.毎日の食事を記録・管理することができる
基礎情報として、競技・ポジション、目的(体重増減、筋量・持久力アップ、貧血・ケガ予防等)を登録のうえ、朝・昼・夕・間食の食事内容を入力します。
メニュー検索による入力、または撮影した食事の画像解析により、摂取目安量に対する栄養の過不足をグラフやチャートで手軽に確認することができます。
2.管理栄養士からの食事アドバイスを確認できる
食事結果に基づき、たんぱく質・脂質・炭水化物の摂取バランスを表すPFCバランス(P:Protein、F:Fat、C:Carbohydrate)や、摂取目安量に近づけるためのアドバイスを確認できます。
3.スポーツに役立つ栄養の基礎知識を学ぶことができる
競技別のカラダづくりのための栄養知識を提供します。パフォーマンス向上だけでなく、試合前・当日・試合後や、ケガ予防・回復、足つり、カゼ予防など、さまざまな場面で役立つ情報を得ることができます。
プレスリリースはこちら(株式会社明治 2024年10月30日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目したのは、明治が提供を始めたスポーツ競技者向けの食事管理アプリに関するニュースです。
明治では、これまで「ザバス」の提供を通して、トップアスリートからスポーツをする子供まで幅広く、食事と栄養面からのサポートをしてきています。
オリンピック選手などのトップアスリートへの食事サポートはもちろんですが、例えば、部活動の選手、その保護者に向けて管理栄養士による栄養指導など地道な活動も続けています。
明治には、ザバスの提供で培った食事、栄養面からのパフォーマンスの向上や理想のカラダづくりのための情報やノウハウが蓄積されています。
今回のスポーツ競技者向けの食事管理アプリには、これらの情報やノウハウが存分に活かされており、利用者である競技者、選手とのコミュニケーションの役割はもちろん、利用者のデータも集まってくるため、これまで見えないなかった、実際の商品の利用シーンや食事との組み合わせや競技者の課題なども把握できるようになっていくはずです。
私の感覚からすると、もっと以前から競技者向とのダイレクトなコミュニケーションを通してパーソナライズな提供をしていた印象ですが、今回のニュースの中にもありますが、「アプリの提供といったデジタル技術も活用し、一人ひとりに合った情報提供と双方向のコミュニケーションを通じて、新たな健康価値を創造し、お客さまの日々の健康に貢献してまいります」と伝えているように、まさにこのアプリの提供をもとに、これまで以上に利用者との直接的なつながりを濃くしていくのだと思います。
今回のアプリの提供機能は、現時点ではベーシックな感じがしますが、まさに今後はこのアプリでの競技者向とのダイレクトなコミュニケーションを通して、継続的な関係性の構築はもちろん、価値の提供を展開していくのだろうと予想しています。
一般的なダイエット向けの食事管理アプリとは、利用者の意識や目的が大きく異なるのでそのあたりがどう違って、どのようにパフォーマンス向上や理想のカラダづくりに向けた価値を提供していくのか楽しみです。
『mHealth Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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