『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“忙しくても続けられる健康管理。AIとLINEで、継続できるヘルスケアサービス『MY TRAINER』提供開始!”
あなた専属のAIトレーナーが24時間フルサポート
MY TRAINERは、2025年3月3日(月)、AIとトレーナーの知見を融合したヘルスケアプラットフォーム『MY TRAINER』をローンチしました。本サービスは、パーソナルトレーナーの指導をAIに学習させることで、個々の利用者に最適なトレーニングや食事管理を提供し、無理なく継続できる健康習慣の確立をサポートします。
フィットネスを続けたいと思っても、ジム通いやオンラインのトレーニングアプリは、忙しい日々の中で継続が難しいという課題があります。短期間でモチベーションが続かなくなる、正しい食事管理ができずに効果が実感できないといった理由から、途中で挫折してしまうケースも少なくありません。
『MY TRAINER』は、AIとプロのトレーナーの知見を組み合わせ、継続しやすい環境を提供するヘルスケアプラットフォームです。LINEを活用することで、スマートフォンに特別なアプリを追加することなく、日常の延長線上で健康管理ができます。食事の写真を送るだけでAIが解析し、リアルタイムでアドバイスを提供するため、これまで感覚に頼っていた食事管理を、科学的なアプローチで無理なく続けることができます。
トレーニングの進捗もLINE上で管理できるため、「ジムに通っているけど効果がわからない」「何をすればいいのかわからない」といった悩みにも対応できます。パーソナルトレーナーの指導をより多くの人が受けられるようにすることで、ジムに行く時間がない人や、これから運動を習慣化したい人でも、無理なくトレーニングを続けられる環境を提供します。月額1,480円〜(税込)で、ジムのパーソナルレッスンに比べて手軽に始められる点も特徴です。まずは日本国内で展開し、より多くの人が「健康が当たり前になる」ライフスタイルを実現できるようサポートしていきます。
プレスリリースはこちら(MY TRAINER株式会社 2025年3月3日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回取り上げたのは、AIとLINEで継続をサポートするヘルスケアサービスなのですが、私が特に注目したのは、AIのヘルスケア領域での活用、アプローチについてです。
我々は、ヘルスケア関連のニュースリリースを含めて、1週間に150本以上の最新のニュースに目を通しています。その中で、最近はAIを活用したヘルスケア関連のニュースを目にするようになってきています。
直近1週間でも、AI関連で以下のようなニュースがリリースされており、これはあくまでも一部のみですが、AIというキーワードはヘルスケア領域では、注目のキーワードになってきているのも事実です。
・Amazon、生成AIで強化した「Alexa+」発表–より賢く会話的に(CNET Japanより)
https://japan.cnet.com/article/35229850/
Alexa+は生成AIを搭載しており、よりスマートで会話的、かつ親しみやすく、そして何よりも先を見越したバーチャルアシスタントになることを約束している
・パナソニック、歯周病リスク判定ツールが厚生労働省「歯周病等スクリーニングツール開発支援事業(口腔内を撮影した画像を用いるもの)」に選定
https://news.panasonic.com/jp/press/jn250226-3
本事業では、(1)口腔内を撮影した画像を入力して歯周状態を推定する歯周病検知AIの推定精度向上、(2)口腔内カメラを使って口腔内画像を簡単に撮影する機能、(3)歯周病検知AIの推定結果から歯周病リスクをわかりやすく表示するアプリケーション、の開発を行います。
・Sapeet、接客の未来を変える音声AIカルテ機能を正式リリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000026498.html
音声AIカルテ機能では、お客様との会話を自動的に記録できるので、1人1人のお客様の悩みや喜び、さらにサービス利用に至らない要因まで詳細に収集することができます
さて、上記のニュースの中でのAIの活用、役割を見てみると、画像や音声の部分にAIを活用しているケースやトレーナーの役割をAIに担わせるなど、AIの活用、役割は様々です。
機械学習へのAIの活用であったり、人の対応、役割にAIを活用するなど、AIが活躍する場、領域はこれからますます拡がっていくことが予想されます。
AIの活用、利用によって、これまで人が対応していた部分をAIが担う、置き換わることは多くなることは事実ですが、ヘルスケアでは行動変容が必須であるため、まだまだ人でしか価値が提供できない、行動変容に結びつかない領域があるような気がしています。
その場合、AIと人の関係性、立ち位置をどう整理して、利用者に価値を提供し、行動変容に結びつけていけるかが、今後のAIの活用では必要な要素のひとつになっていくような気がしています。
AIと人のハイブリッドな関係性によるサービスの提供なのか?
それとも、人を助ける、サポートする側、役割としてのAIの活用なのか?
AIの活用はもちろんAIの能力を効果的に発揮させるためには、利用者側に立ってAIの活用、役割を見極める視点が必要かもしれません。

『mHealth Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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