ネオス株式会社が運営する企業向け健康促進ソリューション『RenoBody ウォーキングイベントサービス』。本稿は、サービスを導入した企業担当者に、社の健康経営の取り組みを伺うインタビューシリーズです。第3回は、東京都情報サービス産業健康保険組合様にお話を伺いました。(取材日:2017年12月22日/インタビュアー:村上友輝、秋元直樹/撮影:小松智幸)
東京都情報サービス産業健康保険組合 健康管理グループ マネージャー 武田浩尚氏(写真右)
東京都情報サービス産業健康保険組合 健康管理グループ 渡邊順代氏(写真左)
アンケート回答者の85.4%が「歩数が増えた」、86.5%が「今後もウォーキングを継続したい」と回答
Q:『RenoBody ウォーキングイベントサービス』に参加された方たちの取り組みの傾向や印象的なエピソードなどはありますか?
今回のイベントは2ヵ月間で、約3,000人にエントリーいただきました。比率的には、男性:女性=76.7%:23.3%と男性のほうが多かったです。 イベント終了後にアンケートを取ったんですが、85.4%の方が「大会へ参加することで歩数が増えた」、86.5%の人が「今後もウォーキングを継続して行ないたい」と回答してくれました。もともとは、自分が普段どの程度歩いているかの確認や、日常生活のなかに少しでもウォーキングを取り入れてもらいたい、という思いからスタートしましたが、アンケート結果を見ると、「実際に体重が減った」、「健康診断での数値が改善した」、「正常値になった」等、うれしい報告がありました。皆さんお仕事されていてとても忙しいと思われますが、イベントを通じて「1駅前から歩く」、「休日の外出が増えた」、「遠回りして帰ることで素敵なお店を見つけた」等、それぞれのライフスタイルに応じたウォーキングをしてくださっていたようです。
あと、反応として特徴的だったのは、「年代別のランキングを見たい」というご意見をいくつかいただいています。「同じ年代の方と比較する方が励みになる」ということでした。
参加者の環境に合わせた開催時期、告知のわかりやすさが課題
Q:企画側として苦労された点などはありますか?
第1回目ということで、前例がないなかで色々決めていくのが大変でした。イベントは、10~11月の2ヵ月間だったんですが、参加者の方のなかには北海道在住の方もいらっしゃって冬場は難しいだろう、とか、一方で新入社員の方は4月のエントリーは難しそう等、いろんな環境の方がいらっしゃるので開催時期は悩みどころでした。また、RenoBodyアプリのダウンロード方法や大会へのエントリー方法を「いかにわかりやすく伝えるか」が難しい、と思いました。今回はメールやホームページ上に掲載したPDFファイルでご案内したのですが、PDFファイルではなく直接アプリのダウンロードページに遷移するようにしたほうが利便性は高かったと思います。このあたりの経験は、次回に生かしたいと思っています。
最終的な目的は「参加者の行動変容」
Q:本イベントを次回検討いただく場合、重視される要素はありますか?
まずは参加している方にとっての「わかりやすさ」。今回アンケートで歩数の反映がうまくできなかったという意見が見られるので、ここは気になります。やはりがんばった分を数値として見たい、というのが皆さん求めている部分だと思います。
また、2ヵ月間というイベント期間のなかで「中だるみ」を防ぐような、なにかがあると良いと思いました。続けていると、途中で離脱してしまう人もいるので、継続契機になるイベント的なものがあるといいですね。
そして最終的な目的は「参加者の行動変容」です。自分のいつもの歩数をRenoBodyで把握し、そこから行動パターンを変える、その結果(歩数)をすぐにRenoBodyで確認できる。そういう意味ではイベントは大きな効果があったんじゃないか、と思っています。
健康保険組合では、生活習慣病の予防を目的に、メタボ予備軍の方を対象とした「特定保健指導」を行っています。特定保健指導を行うと健診結果や医療機関での通院費が改善される、というエビデンスがあるので、今後も大会を開催し、組合員の生活習慣改善のきっかけにしていきたいと考えています。
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