ネオス株式会社が運営する企業向け健康促進ソリューション『RenoBody ウォーキングイベントサービス』。本稿は、サービスを導入した企業担当者に、社の健康経営の取り組みを伺うインタビューシリーズです。第7回は、日本たばこ産業株式会社様にお話を伺いました。(取材日:2018年11月15日/インタビュアー:村上友輝/撮影:小松智幸)
日本たばこ産業株式会社 東京支社 人事労務部・雪吉響子氏(写真左)、遠藤亜矢子氏(写真右)
2017年、2018年と連続で「ホワイト500」認定を取得
Q:自社のこれまでの取り組みや、健康経営を意識した催しなどの実施は?
弊社は、かねてから健康に対する取り組みに力を入れていて、2017年と2018年連続で「ホワイト500」認定を受けています。一般企業より健康管理スタッフの人数が多く、健康診断後に全社員に対して「健康面談」を実施しているほか、全国各地にある事業所ごとに規模やニーズに合わせたイベントを行なってきました。例えば、事業所に血圧測定器を設置し、毎日の測定を促す「血圧測定ラリー」や「紙上ウォークラリー」、各種健康セミナーなどです。最近では他社ツールやサービスも導入していて、『オフィスポ』、『Co-Connect』など、社内で手軽に行なえる運動やリフレッシュ講座なども行なっているほか、体成分分析装置『InBody』を導入した体組成測定なども行なっています。
イベントに際しては、3年ごとに全社共通の「健康支援テーマ」を全国の健康管理医が集まって決めており、次年度からのテーマは「メタボリックシンドローム」で、3年間で腹囲の全社平均を3cm減少するのが目標です。
ベテラン社員を中心にスマートフォンでの歩数計測の習慣が生まれた
Q:ウォーキングイベントを実施してみて見えた傾向や特徴などはありますか?
ウォーキングイベントでは、これまで「紙上ウォークラリー」などを行なってきましたが、今回の『RenoBody ウォーキングイベントサービス』は、初めてスマートフォンアプリを使ったイベントでした。企画側としては、ランキングを表示できるところが大きくて、イベント中は頻繁にチェックしていました(笑)。ランキングからの傾向としては、東京エリアの事業所や駅から離れている事業所が上位に来ていて、立地や交通インフラの環境が色濃く出ているように思いました。上位部署の傾向としては、営業や市場調査を行なう部署が強かったですね。
スマートフォンアプリを使ったイベントのため、実施前は若い世代の社員が中心になるかと思っていましたが、実際はベテラン社員も多く参加し、楽しんで取り組んでもらったようでした。
…初めは設定方法に不安を口にしていたのに(笑)。
イベント後に有志のスポーツグループが発足
Q:『RenoBody ウォーキングイベントサービス』に参加された方たちの健康意識が変わったような実感はありましたか?
このイベントをきっかけに、ベテラン社員を中心にこれまで歩数計測をしていなかった人が、歩数を意識する習慣になったケースなども聞いています。とある50代の男性社員は、いわゆるメタボ予備軍だったのですが、イベント参加をきっかけに1~2駅分を歩いて帰宅する生活になり、イベントの翌月には3kg減量に成功、イベント後も継続しているそうです。ほかにも、イベント当初は消極的だった社員が、チームランキングに刺激され、仲間の足を引っ張ってはいけないと、普段より意識して歩くように気持ちが変化したというケースも複数耳にし、印象的でした。また、イベント後に有志の若手中心にボルダリングを行なうグループが発足したそうです。
非アプリ利用の参加者をフォローも手作業の煩雑さが課題
Q:企画側として苦労された点は?
スマートフォンを持っていない社員、アプリ利用に抵抗感のある社員にも参加してもらうため、従来行なっていた歩数計と記録表で参加するコースも用意しました。参加比率だと、記録表1:アプリ5くらいですが、歩数計&記録表の配布と回収、手作業での結果集計が大変でした。集計にもタイムラグが出てしまうので、次回行なう際は課題になると思います。
また、初のアプリ利用イベントのため、参加者のサポートを強化しました。参加率&継続率を向上させるため、事前にエントリーをしている人がイベント登録を完了しているか、管理画面で連日確認し、登録できていない人に対してはメールなどで連絡。イベント期間中に事業所に出向く機会がある場合は、参加状況やランキングについてねぎらい、最後まで盛り上がりが続くよう、意識的に声かけを行ないました。
Q:本サービスを利用され、良かった点はありましたか?
イベントを通じて、リアルタイムで他の参加者の歩数やランキングが見えることで、楽しみながら頑張って歩けた、という声が多くありました。弊社では離れた場所に複数の事業所があるため、一斉にイベントを行なうのが難しかったのですが、『RenoBody ウォーキングイベントサービス』の利用で全体がつながり、一体感を持って取り組めたため、コミュニケーションの活性化に役立ちとても盛り上がりました。
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