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『Health 2.0 Asia – Japan 2018』レポート(2日目)

Posted by: mHealth Watch , 2018/12/19

12月4~5日の2日間、渋谷ヒカリエホール(東京 渋谷)にて『Health 2.0 Asia – Japan 2018』が開催されました。
1日目に続き2日目のレポートでは、特に注目が集まっていたピッチコンテストを紹介します。
(取材:渡辺武友)

■ピッチコンテスト
審査員:
原田明久氏(ファイザー株式会社)
加藤由将氏(東京急行電鉄株式会社)
小林賢治氏(シニフィアン株式会社)
Georgia Mitsi氏(Sunovion Pharmaceuticals Inc.)
宮田拓弥氏(スクラムベンチャーズ)
寺尾寧子氏(ヤンセンファーマ株式会社)
堤達生氏(Gree Ventures株式会社)
梅澤高明氏(A.T. カーニー)
渡辺洋之氏(日本経済新聞社)
Matthew Holt氏(Health 2.0)
石見陽氏(メドピア株式会社)

ファイナリスト:
久保恒太氏 (Ubie株式会社)
木下昌之氏(デイブレイク株式会社)
中西智之氏(株式会社T-ICU)
堀田伸勝氏(株式会社ジーケア)
福谷直人氏(株式会社バックテック)
岸慶紀氏(HoloAsh, Inc.)

『Health 2.0 Asia – Japan』にて毎年恒例となった<ピッチコンテスト>は、日本におけるヘルステックの黎明期と言える現在、“ゆりかごから墓場まで”人のより良く生きるをテーマに、テクノロジーでどう実現するか? にフォーカスを当てて、そのようなサービスを作るチームを応援する目的で開催しています。
今回は60数社の応募の中から、ファイナリストとして6社が選ばれました。最優秀賞(1社)には、賞金100万円と来年9月に米国で開催される「Health 2.0 Annual Fall Conference」のペアチケットが提供されます。
コンテストは、ファイナリスト各社が5分プレゼン、審査員が10分質問する流れで行われました。今回は6社のプレゼン内容をレポートします。

AI問診Ubie/久保恒太氏

患者の待ち時間に、医師は電子カルテの入力を行っている。医師にとっては大きな負担になっている。外来1時間に対し、デスクワークが2時間に相当する。
以前は紙の問診票が使われていたが、紙の問診票には医療情報が少ないため、実際にはあまり読まれていなかった。それらの問題を『AI問診Ubie』で解決する。

『AI問診Ubie』を使うと、まず患者が問診に回答をする。それを元に医師が診察の前に確認することができる。その内容を電子カルテにコピーできる。これにより入力作業が大幅に削減できる。
『AI問診Ubie』の特徴は、質問をAIが選ぶところ。紙ではできない患者の症状に適した問診が可能になる。
また医師が『AI問診Ubie』を使って、患者の状態を診てから病名をつけるプロセスとなっている。
『AI問診Ubie』導入により、外来の問診時間は以前の1/3になった。すでに50以上の病院やクリニックに導入されている。

その他、患者向けサービスも検討している。現在「Dr.Ubie」アプリをGoogle Playストアに提供している。症状を入力することで病気が予測でき、病院に行くべきか、対処療法でよいかを知ることができる。現在インドでも提供をはじめた。
患者の状況に合わせ、適切な医療を受けてもらえるよう貢献していきたい。

HENOHENO/木下昌之氏

フードロスを冷凍で解決するデイブレイクは、特殊冷凍を行う食品冷凍技術を提供している。特殊冷凍は通常より冷凍が早いため、解凍の再現性が高い。
デイブレイクは2つの社会課題に取り組んでいる。
1つはフードロス。現在日本では年間600万トンもの食品が破棄され、焼却に1,200億円もかかっている。廃棄の率が高いのは野菜と果物。まずは市場から出るロスを解決する。
もう1つは未病。健康寿命を伸ばすための取り組みを食事で考えた。がんや糖尿病を減少させる食物繊維を多く含み、老化細胞の増加を防ぐフィセチンも多く含む、ドーパミンが出るように楽しい食事ができるためにフルーツに着目した。
それら2つの課題を冷凍技術で解決するのが、もったいないをなくしてウェルネスに変える、フローズンフルーツ『HENOHENO』である。

果物の1日の摂取量は200g必要だが、特にオフィスワーカー(20~40代)が不足している。手軽に食べてもらうため、企業のオフィスにデザートとして『HENOHENO』の提供をはじめた。
ビジネスモデルは、市場から破棄される果物を引き取り、デイブレイクで加工しオフィスに届ける。
健康経営を推奨する企業が中心に購入(従業員が一部負担)し、従業員に提供する。
この収益の一部を市場や生産者に還元する。
『HENOHENO』は国産、無添加で安心。冷凍技術で生よりも栄養が保たれる。従業員は罪悪感のないおやつとして食べることができる。

T-ICU/中西智之氏

現在、集中治療室(以下ICU)専門医が不足している。日本でICU専門医は医師全体の0.5%(1,600人)しかおらず、その専門医も大手病院など300箇所に集中するため、800箇所で専門医がいない状態となっている。ICUに入院しても70%の確率で専門医に診てもらうことができないと言われている。

『T-ICU』は、専門医が遠隔で、専門医がいないICUにいる医師をサポートするサービスである。
専門医がサポートセンターに24時間待機し、病院から診療についての相談を受けると、心電図モニター、CT、MRIの画像を遠隔で共有しながらアドバイスを行う。
米国では、このようなサービスが20年前から始まっており、1人の専門医が30箇所のICUをサポートしている。
国内では2年前から始めた『T-ICU』のみとなっている。今後、国内160病院のサポートをして、年間16億円の収益を目指している。

炎症性腸疾患患者遠隔モニタリング/堀田伸勝氏

ジーケアは誰もが必要なときに必要な医療を受けられることを目的に、デジタルヘルスで支援する。
現在、モバイル治療アプリとコミュニケーション支援に取り組んでいる。
ターゲットとなるのは炎症性腸疾患。国内22万人の患者がいて、年々増加している。日々の生活にも支障をきたすことがあり、患者の中には1日4時間もトイレで過ごす人もいる。
炎症性腸疾患患者のニーズは3つ。1つは病状悪化への恐れ。2つ目は受診へのハードル。仕事中など我慢して悪化してしまうことがある。3つ目が他の患者とつながり信頼性ある情報を得たい、との想い。

3つのニーズに対し、2つのソリューションを提供する。
1つがアプリによる遠隔モニタリング。患者に専用アプリを提供する。患者はそのアプリに日々の症状を入力する。ジーケアに情報が届くと重症度の評価を行う。重症度に応じてリアルタイム介入を行う。早めに介入することで、我慢することによる緊急入院率を下げる。
現在、薬事承認、保険適用を目指して臨床試験を行っていく。
もう1つが、疾患向けのオンライン患者コミュニティ。医療者からの情報提供をはじめ、患者を総合的にサポートしていく。現在は15名で2週間のテストを行った。このコミュニティは、保険適用外のサービスとして提供していく。

ポケットセラピスト/福谷直人氏

実は4人に1人が体の痛みで会社を休んでいる。ある会社でアンケートを取ったら、肩や首、腰の痛みを感じている人が7割もいた。働いていて集中できない理由の1位に肩こり、3位に腰痛が挙げられている。肩こり腰痛は大きな課題だ。
バックテックでは、法人向けに肩こり腰痛対策アプリサービス『ポケットセラピスト』を提供している。

『ポケットセラピスト』は遠隔により、担当セラピストが認知行動療法を行う。
肩こり腰痛はメンタルで痛みが出ることがあるので、その点も問診でチェックしていく。日々の行動はFitbitと連携し、睡眠やアクティビティデータを取り、セラピストが確認していく。
コーピングスキルを提供するので、その人にあった対処法を見つけていくことができる。
効果やそのときの感情を自己評価してもらい、どのようなときに痛みが出やすいかなど可視化していく。
ユーザーへの情報提供は最新の論文を月50~100本をチェックし、適切な情報を引用して提供している。
サービス提供から1年以上が経ち、相談件数はすでに3万件を突破している。
『ポケットセラピスト』は健康経営を推進している企業に提供しているので、生産性効果を評価している。

ADHDセラピーAI/岸慶紀氏

現在スマートフォンによりADHD発症が増加している。米国では2,000万人が診断されているが、診断されていない層も同じく2,000万人程度が想定されている。
米国でADHD患者にヒアリングしたところ、治療に毎月15,000円程度使っていた。ただしセラピーは受けたいタイミングで予約ができなかったり、薬は副作用があるので常時飲むことができない。

そこで、24時間アクセスできて金額も安く、副作用もないソリューションとして、AIによるセラピーを開発した。
AIによるセラピーとして、モチベーショナルインタビューを行う。
プリンシパルとして「共感、ギャップの理解、議論をさせ、自己効力感を上げる」の4つがある。

データはすでに1万件ほど蓄積している。米国でコンシューマ向けサービスとして提供する。価格は月1,500円程度で毎日セラピーが24時間受けられるサービスとして提供する予定。
コミュニケーションはアプリの他、Amazon alexa(スマートスピーカー)を利用して提供していく。
将来的には独自のハードウェアを開発し、オーディオだけでなくビジュアルも提供することで、注意散漫になりやすいADHD患者が、より集中しやすい環境を提供していく。

 

6社共に興味深い内容で、どれも社会的意義の高いサービスが提供されると感じました。
当日行われた優秀賞発表では、肩こり腰痛対策アプリサービス『ポケットセラピスト』を提供するバックテック社の福谷氏が受賞しました。
福谷氏へは、後日単独インタビューを行いました。こちらもご覧ください。

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タグ: ADHD, AI問診Ubie, Health 2.0, HENOHENO, T-ICU, バックテック, ピッチコンテスト, ポケットセラピスト, 炎症性腸疾患, 肩こり腰痛対策アプリ

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