最近発表された研究によると、糖尿病の企業従業員のモバイルモニタリングにより、糖尿病と診断された企業従業員の平均年間医療保険費の半分、年間3,000ドル以上の医療コストを削減できるという。
同研究“糖尿病のためのモバイルヘルスの患者監視ソリューションの展開 — 改善したグルコース監視が医療費用削減につながる”では、監視ツールがより入院期間と緊急医療の削減に繋がることで節約が可能になる、としている。
本研究の著者Jonathan Javitt医学博士は、「これらの結果から、テクノロジーを活用することで、より低コストで多くの患者により良い治療が可能になり、また患者と患者の家族に対する慢性疾患の影響を抑えることも可能になることがわかる」と発表で述べた。また、医療費用の70%は慢性疾患の治療に使用されていることを指摘した。
全国糖尿病教育プログラム(NDEP)によると、このようなコスト削減は、糖尿病を患うアメリカの患者の8.3%という驚異的な国家ビジネスの影響を示しており、また診断された患者の数は、1958年の150万人から2010年現在で1,880万人に急増したという。NDEPは、糖尿病治療のための総医療費と関連費用は年間1,740億ドルに達し、うち1,160億ドルが、治療、医療用品、入院等の直接医療費を占めると報告している。残りの580億ドルは、仕事に要した時間、早死、障害の支払いなどに関連している。
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