ミシガン大学の研究チームが考案した実験的なスマートフォンアプリは、双極性障害と診断された患者の声の微妙な変化を監視し、気分の変化を識別する。
研究員たちは、「なにかの変化が認められると、治療が必要か否かを早期に示すシグナルになるかもしれない」と語る。
「PRIORI」と名付けられたこのプロジェクトは、急激な気分変動を鎮静化させる必要のある患者たちから、躁鬱病治療の対象者を優先的に選び出せる生物学的マーカーの解明を目指している。
研究員たちの話では、60人のアメリカ人を対象にしたプロジェクトの初期段階の研究が多くの領域で期待の持てるものだった。
U-Mの博士研究員で機械学習と言語分析の専門家Zahi Karam氏は、「まだ研究の初期段階ですが、定期的に電話の声を聴き、会話のプライベートな内容にまでは立ち入らずにその会話の特徴や性質を幅広く解析すれば、気分変動の状態を診断できる、というアイデアを暫定的にも裏付ける結果が得られています。こうしてデータを集めていけば、モデルはどんどん良くなるでしょう。そうして急激な気分変動を予知し、早期に治療を開始できるようにすることが私たちの目標です」と語る。
記事原文はこちら(『FierceMobileHealthcare』5月9日掲載)
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