全米退職者協会(AARP)がボストンで行なったイベント「Life@50+」で、AARPの3,800万のメンバーに使ってもらおうと10のスタートアップ企業がその新製品を紹介した。携帯デバイスの検査診断ツールのほか、介護者が地域の他のメンバーと情報を交換し合うシステムまで、幅広いラインナップだ。
2013年12月、Startup HealthとAARPがスポンサーとなったレポートで、50歳以上の老年人口を対象としたデジタルヘルスのスタートアップ企業への資金提供が、過去3年で増加したことが明らかになった。2010年に4.13億ドルだった資金調達額が、2013年には9.28億ドルへと増えたのだ。
この「AARP Life@50+」のイベントで、Venture Valkyrie社の業務執行社員Lisa Suennen氏がデモを担当した際、「起業家の皆さんが上着をさっと脱ぎ捨ててバーに向かって歩いていらしたので、とても満足だった」と語っている。皆、老年の消費者向けのデジタルヘルスを拡大しようと考えてのことなのだが、とりわけ「シリコンバレーでは若くて未熟なことが大切にされる」のだからなおさらなのだ。
最初の発表はAccel Diagnosticsという名の会社で、持病を抱えた人々が再入院になるのを減らすため、健康上の問題を検査できるテスト方法を開発した。このテストでは、対象者は自分の血液か尿をクレジットカード大のテスト板に垂らし、それをスマートフォンのカメラとアプリを用いてスキャンする。検査を研究機関に頼む場合なら、まず病院に出向いてその後数日待たされるところが、Accel社のデバイスなら即座に医者に結果を送ることができる。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』5月12日掲載)
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