Appleの取り組みが今年のモバイルヘルスの成長にどれほどの影響を与えることになるのか? そして、それはモバイルヘルスの未来にどのような意味を持つのか? その答えを見つけるため、Battelle’s Medical Device開発グループのシニアソフトウェアエンジニア、Scott Sheaf氏に1対1の独占取材を行なった。
「モバイルヘルスとオーダーメイド医療は、躍動期を迎えています。自己の健康とウェルネスの管理方法を大きく転換する時期になっています。AppleのHealthKitプラットフォームに関する最近の発表は、もっとも目を引くものではありますが、自己データの定量化とオーダーメイドのヘルス分野で進んでいる豊富な活動に追加されたもっとも新しいもののひとつに過ぎません。躍動期ではありますが、未だに課題は数多く存在します。例えば、個人センサーははっきり言ってあまり正確ではありません。調整されていないか、管理されていません。したがって、疑問のあるデータを基準にしたヘルスケア決定には、リスクがあります。また、患者プライバシーは大きな懸念事項です。私なら自分の健康情報を真剣に心配すると思います。医療機器サイバーセキュリティの専門家として、この種のデータを保管するのに信頼できる企業があるという確信はありません。規制の観点からは、私のiPhoneが医療機器になり、米国食品医薬品局(FDA)規制下に置かれ、安全性と効果を確実にするために管理されるのはいつだろう? セルラーネットワーク上での医療情報の送信時、米連邦取引委員会(FTC)は関わる必要があるだろうか?
業界としては、これらの課題を乗り越えることが可能だと思います。これは単なる第一波に過ぎません。次世代では、より高性能のセンサーや真の決定支援分析の始まりを目にすることになるでしょう。現在のセンサーは、まあまあのレベルのものです。そして、大量データに対応し、結びつけ、推論を引き出し、未加工データから意味や洞察を引き出すことができるアナリティクスはほとんど存在しません」。
Sheaf氏は、「上記の課題とは無関係に、近い時期の利益として非常に大きなものがあることがわかります」と結論付けている。
記事原文はこちら(『mHealthWatch』6月6日掲載)
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