ウェアラブルセンターの開発者たちは、センサーが計測できるものの範囲を拡げる取り組みを続けている。最新の研究では、手首に付けられたデバイスから脈拍や水分、そして採血なしで血糖値も計測できるようになる、と提唱している。
今月、Optical Societyの機関紙『Biomedical Optics Express』上にふたつの論文が掲載された。そこには、世界中の研究者が「Speckle Effect」という技術を用いている、とあり、低強度のレーザーを肌に照射し、その反射パターンから、皮下の化学的現象を推測するのだという。また、磁石を使って光の偏光状態を変え、「Speckle Effectをより測定しやすくするともある。
最初の論文では、研究者は非糖尿病性の男性にこの技術を用い、大量のブドウソーダを飲む前と飲んだ後とを測定した。研究者は、彼のブトウ糖を規則的な間隔で計測した。計測にはベンチトップ型の光学センサーと、従来の指先を計るグルコメーターの両方を用いた。結果、計測時の96%において、それぞれの計測値の誤差は15%以内だった。誤差の主な原因は対象の動きで、手首装着型のデバイスが実用品として発売される前に修正が必要な点だろう。論文によれば、研究者は近いうちに「Motion Compensator(運動補正器)」を導入する予定だという。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』6月12日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
Comments are closed.