Aetna社内で『CarePass』プラットフォームに従事していた幹部のうち少なくとも2名が、この夏、なにも言わずに同社を去っていった。『CarePass』内部で大きな首脳部交代が進んでいるか、サービスが静かにお蔵入りにされつつあることが次第に明らかになっており、可能性の高いのは後者だ。
LinkedInとTwitterのアカウントによると、同社の元副社長でコンシューマー製品部長だったMartha Wofford氏は、6月に同社を去っている。Wofford氏がAetnaで担当していた事業は主に『CarePass』プラットフォームであり、彼女の辞職はこの一般消費者向けプラットフォームが中止されるのではないか、という噂が広まるなかでの出来事だ。また、『CarePass』プラットフォームのビジネス開発部長Dan Conroy氏も7月に同社を去り、現在は Surgical Care Affiliatesという会社で、ビジネス開発の副社長を務めている。
現時点では『CarePass』はまだ運営中で新しいユーザーの登録を受け付けているが、通常なら活発な『CarePass』のTwitterアカウントからはWofford氏の辞職と同じ、6月以来なにもツイートされていない。MobiHealthNewsはAetnaから話を聞こうと接触を図っており、連絡が取れた段階でこのニュースの最新情報をお伝えする。
『CarePass』は携帯とオンラインのデータ集約プラットフォームで、Aetnaの顧客と一般消費者の両方を対象に健康、ウェルネス関係の様々なアプリからデータを集め、ユーザーに統合体験を提供する。2012年にデベロッパー向けをスタートし、2013年に一般消費者に公開された。それ以来、Kaiser Permanente社の『Interchange』プラットフォームやCigna社の『GoYou Marketplace』など、似たようなプラットフォームを刺激してきた。
同プラットフォームは動きをトラッキングするアプリやデバイスからスタートし、2014年の始めにはJohnson & Johnson社の『Care4Today』アプリと共同で医薬品のトラッキングを、そしてMeQuilibriumと共同で気分とストレスのトラッキングを行なう事業に移行した。
Conroy氏は同社を去るたった2ヵ月前の5月、ニューヨーク州ブルックリンで開催されたHxRefactoredカンファレンスで『CarePass』のことを話している。その時は、『CarePass』チームが夏期を使って同消費者用アプリの雇用者にフォーカスしたバージョンのパイロット版を試す計画をしている、と伝えていた。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』8月20日掲載)
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