Samsung、Withings、Fitbit、Garmin、Jawboneは、コンシューマー向けアプリを携えてモバイルヘルス市場に参入する75社の著名企業の一部に過ぎない。乱戦模様の市場であり、多くの企業は、成功への鍵としてテクノロジーを捉え、満たされていない真の医療ニーズに狙いを定めるのではなく、コンシューマー向けガジェット思考をもって市場参入している。
フィットネストラッカーなどのコンシューマー向けデバイスは、日々のアクティビティーのトラッキングに関心を持つ、やる気のあるユーザーに迅速なフィードバックループを提供するが、新しいヘルスケアアプリが真の価値を提供するには臨床的有用性を実証する必要があり、そのためには、規制環境下に置かれる必要が出てくる。
このバリューモデルをピラミッド型に視覚化した。底辺は、簡単にアクセスできる低コストのセンシングテクノロジーであり、関連企業はユーザーからのデータ収集に力を注いでいる。一段上へ進み、目的が健康習慣関連の推奨情報から得る個人的利益か、集団からの情報収集に関わらず、このデータが情報と合成されると影響力が強くなる。この情報は、ユーザーとケアプロバイダーが治療やライフスタイル関係の選択を行なう際の意思決定をサポートする。これは医療結果の向上につながる可能性があり、突き詰めると、成功企業に財政的見返りをもたらし得る。
低価格センシングから、規制環境下での大きな財政的見返りまで、このバリューピラミッドを上へ進むことは決して容易なことではなく、数多くの異なるスキルや行動特性に依存する。複数のヘルスケア利害関係者に対処する、複雑で高い価値を持つ医療アプリケーションにとって、今後もパートナーシップは成功の鍵となり続ける。企業は、最初からその種のアプリケーションにターゲットすることもできるし、コンシューマー対応の市場(急速な反復プロトタイプ作成の取り組みが可能)に端を発する商用ロードマップを計画し、テクノロジーやユーザビリティーのもつれを解決し、初期収益が流入し出した時点で、医療アプリへとバリューチェーンを登ることもできる。
記事原文はこちら(『VentureBeat』10月16日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
Comments are closed.