モバイルヘルスケアアプリの利用がなかなか進まない理由について、研究者たちはいくつかの説を唱えている。例えば、TechnologyAdviceが行なった調査によると、健康アプリを使っていないユーザーのうち、「コストへの懸念が障害になっている」と回答したのは17.7%で、そもそも関心が無いからという回答は27.2%にのぼった。
こうした障壁は確かにあるのだが、回答者の48.2%が「主治医から提供されるなら、ぜひ使ってみたい」と答え、また44.2%が「医者からのアドバイスをよりよく得ることができるならもっと使う気になるだろう」と答えた。
Manhattan Researchが最近行なった調査では、医者の1/3が患者にモバイル健康アプリの使用を勧めていて、そのうちのおよそ半数が推薦するアプリの名を挙げていた。
Joe Smith氏(West Health Instituteの科学・医療チーフオフィサー)の語るところでは、多くの医者は自分の行為がより大きな価値につながらなければならないという大きなプレッシャーに晒されており、なにを言うにつけても、それが大きな利益や現実の価値をもたらすと既にはっきりとわかるまで態度を決められない。一方、臨床研究を通じて有効性が確認されたり、FDAの承認を得たようなアプリはまだほとんどない。
医療情報・管理システム協会の会長のThomas Martin氏は、「モバイルヘルスケアアプリの利用を促進するためには、医師からの推奨が大きな力になる」と言う。しかしながら、彼の意見ではモバイルヘルスケアアプリは、まだ発展の初期段階なのだ。
記事原文はこちら(『iHealthBeat』10月22日掲載)
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