とあるテキサスの1企業は、モバイルヘルスの宣伝文句を監視する連邦政府機関はFDA(米食品医薬品局)だけではない、という事実に対し、苦い経験を通して学んでいるところだ。
FTC(米連邦取引委員会)はFocus Education社に対し、ビデオゲーム『Jungle Rangers』を含む同社のifocusシステムが、ADHD(注意欠如・多動性障害)など、行動や注意力に問題のある子供に有益であるとして宣伝することを止めるよう命じた。この決定は、FTCと同社の和解合意の一部である。
FTCのプレスリリースによると、Focus EducationはそのWebサイトとインフォマーシャルのなかで、ゲーム『Jungle Rangers』は「集中力と記憶を向上させるよう設計され、科学的に証明された記憶力と注意力の脳トレーニング」と謳っており、同ソフトが子供に「集中力や学校での勉強、宿題を終える能力」を与えるとしている。インフォマーシャルでは、親や教師、小児精神科医らが『Jungle Rangers』ゲームが子供の学業や態度を向上させ、ひいてはその向上が永続的だとほのめかすような発言をしている。
この発表は、FDAがモバイルヘルスアプリをどのように規制するかを注意深く見守っている、モバイルヘルス提唱者たちの注意を引いた。FDAは最近、一般消費者向けウェアラブルといった、いわゆるヘルスやウェルネス向けデバイスに対しては規制を行なわない、と示唆していたのだ。
記事原文はこちら(『mHealth News』1月21日掲載)
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