クラウドファンディングのプラットフォーム『Indiegogo』や『Kickstarter』上のデジタル医療プロジェクトにとって、ここ数週間の環境は良好である。下記の9件のプロジェクト(3件紹介)のいくつかは、手首に付ける活動トラッカーの様々な試みのうちの最新のものだが、他には体温、血糖、睡眠、脳震盪のモニタリングをサポートする製品もある。そして、これらのプロジェクトの大部分はすでに資金集めの目標を達成している。クラウドファンディングという手段を選択した、最近のデジタル医療の企業家たちが温めているアイデアをのぞいてみよう。
Diabeto
『Diabeto』は、「血糖メーターのデータをいかにスマートフォンに取り込み、I型とII型の糖尿病患者に活用できるようにするか?」という、Glookoが着手したのと同じ使用事例に取り組んでいる。『Diabeto』が取ったアプローチはかわいらしいデザインの小型ハードウェアで、血糖メーターに接続し、無線でスマートフォンにデータを送られる。また同社はユーザーが血糖値の記録を取り、インスリンや糖質、その時の気分を追跡できるアプリの開発を進めている。オープンAPIにより、開発チームは機器と連動する新たなアプリを開発できるようになる、と期待されている。『Diabeto』の当初目標の1万ドルに対して、すでに1万5千ドル近くが集まっている。
Wishbone
『Wishbone』は、親が赤ちゃんの体温を測定できるように設計された、非侵襲のスマートフォン接続式体温計。同じ市場をターゲットにした、はがして貼るタイプの体温計とは違い、『Wishbone』はそもそも子供の肌に触れる必要はない。赤外線センサーが、3~5cm離れたところから体温を測定するのだ。このような接続式温度計の将来的な使用事例としては、環境温度測定や、調理に使う器具や液体の温度測定などが考えられる。Kickstarterにおいて、『Wishbone』は2万ドルの目標の3倍の金額を集めた。
Luna
『Luna』はセンサーを埋め込んだスマートマットレスカバーにより、睡眠追跡に新たなアイデアを提示した。このカバーは睡眠中の心拍、呼吸を追跡し、そのデータを睡眠改善のアドバイスとともにアプリに送信する。また、ベッドの両側で別々に調節可能な、モバイル制御の温度管理も可能となる。さらにスマートアラームにより、ユーザーは睡眠周期の最適なポイントで目覚められる。『Luna』はIndiegogoにおいて、10万ドルの目標に対して40万ドルを集めた。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』1月30日掲載)
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