これまでの歩数計のイメージを覆し、ユーザーがより活発で、より健康的な日々を過ごせるように工夫が凝らされたこうしたウェアラブルデバイスは、今後一層、競争が激化することが予測されますが、実は各社大きく発表はしないものの、知財の戦いもすでに始まっている。
Fitbitの1件目の特許出願は、2011年6月8日の米国特許出願第13/246843号だ。加速度センサに加えて高度センサを用いて、歩数だけでなく、階段昇降段数、消費カロリーなどの活動量を算出する技術や、算出結果の表示技術が詳細に開示されている。
特許出願は申請手続きの完了日を基準として、世界中で新しいかどうかが問われるが、この出願、早い出願日を確保するための米国制度上の手続きが2010年9月30日と同年10月7日になされていて、9月10日に行われたベンチャーキャピタル(VC)からの900万ドルの資金調達の直後に対応していたことになる。
資金調達に着目してみると、次は2012年1月24日に1200万ドルが出資された。ここでは逆に、資金調達の直前の数ヵ月に2件目から5件目までの特許が出願された。1件目の関連出願のほか、2012年4月発売のスマート体重計「Fitbit Aria(アリア)」についての技術が対象となっている(米国特許出願第13/346275号)。
資金調達を節目として特許出願の動向を整理していくと、資金調達の直前と直後は特許出願の重要なタイミングであるという見方ができそうだ。
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