Partners HealthCareのボストン地域の病院、348人を対象に行なわれた「retrospective matched-pair cohort study」は、鬱血性心不全患者の遠隔モニタリングによって入院期間を120日、また死亡率も減少させられることを示している。興味深いことに、死亡率減少は120日の研究期間後にも及んだが、モニタリング研究対象者の入院率はモニタリング停止後に上昇した。
この研究はMedical Internet Research誌で発表されたが、Partners HealthCareは174人の対象患者と、年齢、性別に基づくCCCP(コネクテッド心臓ケアプログラム)に参加した別の174人の患者との比較にEHRデータを使用した。4ヵ月間行なわれたCCCPの参加者は、毎日コネクテッドデバイスを用いて血圧、心拍数、体重、および血中酸素飽和度などの生理的パラメーターをモニタリングし、コンピューターのタッチスクリーンで心不全関連症状の質問に回答。情報は看護師に送られ、モニタリングで異常数値が見つかれば、患者を訪問した。また、患者は食事、運動、適切なモニタリングといったトピックの教育的セッションを週2回、電話を使って受講した。
プログラム終了8ヵ月後にはCCCPグループの入院率は上昇していた(死亡率は依然として低かった)。8ヵ月時点で行なわれたフォローアップによると、モニタリンググループの180人が入院していたのに対し、対象グループは151人だった。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』4月23日掲載)
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