AppleのResearchKit を利用した初期開発アプリの1つが、臨床の場での使用が始まる。
ニューヨークのマウントサイナイ医科大学関係者らが、6か月間行われた『Asthma Health(喘息ヘルス)』アプリのテストから肯定的な結果が出たことを報告し、データを同大学病院のEpic EMRプラットフォームに統合している最中だ。さらに、大学と共同で同アプリを開発したLifeMap Solutionsは、プロバイダーが同アプリで収集されたアクティビティ、喘息状態、症状管理抑制などのデータを迅速に表示するのを助ける「ドクター・ダッシュボード」の機能を追加した。
アイカーン・ゲノム・マルチスケール・バイオロジー研研究所の初代ディレクターであり、マウントサイナイ医科大学Jean C. and James W. Crystalの教授、Eric Schadt博士によれば、ResearchKitプラットフォームを利用して8,600人以上の患者を集め、研究チームはiPhoneを利用して患者と連絡を取り、データを収集しアドバイスを出すことができた。
「数千人からの豊富なデータを研究することで、このアプリ (の使用) と調査やHealthKitで収集したアクティビティ水準データに関して予備的ではあるものの興味深いパターンを発見しました。また、患者の喘息の誘因、薬剤 (の使用)、臨床転帰は大きな関心を呼ぶものです」と、マウントサイナイ病院アイカーン・ゲノム・マルチスケール・バイオロジー研究所のデジタルヘルス・オーダーメイド医療部ディレクターのYu-Feng Yvonne Chan医学博士がプレスリリースの中で付け加えた。「私たちの研究の参加者は、このアプリが研究ツールや教育ツール以上の働きをし、結果として参加者自身の健康状態の把握・管理に役立つことになり、全体的に見れば気分を良くするものでした」
記事原文はこちら(『mHealth News』9月29日掲載)
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