GI Logic社は、患者が手術を受けた後、消化器系を非侵襲的にモニタリングする画期的なデバイスに対し、FDA 510(k) の承認を受けたことを発表。『AbStats』と呼ばれるデバイスは、ふたつの使い捨てセンサー、テレメトリーモニター、タブレットアプリで構成される。
Brennan Spiegel博士は、GI Logicサイトの動画で「心臓病に対しては、ポータブルホルター心電計を利用して心臓発作をリアルタイムで測定し、不整脈が起こったらすぐに電話で医師に知らせることができる」と述べている。博士は、Cedars-Sinai Health System医療サービス研究部の責任者であり、デバイスの開発をサポートしながらCedars-Sinaiにおいてその試験を行なってきた。「だが、消化器病に対しては、1816年に発明された聴診器に頼りっきりだ」と言う。
このデバイスは、最近手術を受けた患者に用いられる。そうした状況では、麻酔や鎮痛剤が消化器系の一時的なシャットダウンを引き起こすことがある。実際には、接続されたふたつの聴診器を患者に貼り付けて、消化器系がいつ「目を覚ます」か、患者が食事を再開して安全かをモニタリングする。
Spiegelは、動画で「腸の音が重要なのだろうか、と皆が首をかしげる。あまり意味はないが、1816年以来使い続けた例の聴診器を繋げるなら、携帯できるように小型化してコンピュータに繋げれば、腸の働きを理解する新しい方法が手に入る」としている。
同社は、発表された審査済みの研究において、標準的治療である食道内圧測定と同じ程度に、『AbStats』が有用であることを示した。食道内圧測定は高価で、胃のなかにまでチューブを挿入しなければならないなど、患者にとってやっかいなものだ。
GI Logicの発表によると、このデバイスを2016年に米国で発売し、その後、他の市場にも拡大することを計画している。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』12月21日掲載)
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