AppleのTim Cook CEOは17日、もしAppleがユーザーのスマートフォンのロック解除手段の開発に同意すれば、FBIは、Backdoorから健康記録へのアクセスに留まらず、多くのプライバシー侵害の罪を犯すだろう、と述べた。
Cook氏は公開書簡で、12月、カリフォルニア州サンバーナーディーノの襲撃に関与したテロリストのひとりが所有するiPhoneのロック解除をAppleに求めるアメリカ政府の要請に断固として拒否する主張を繰り広げた。
Cook氏が述べたところでは、ユーザーのプライバシーを守ることは最優先事項で、AppleがiPhoneのロックを解除するプログラムを開発してFBIに引き渡してしまえば、すべてのiPhoneユーザーのデバイスに保存された個人の健康情報などのデータのセキュリティが危険に晒されるだろう、とのことだ。
Cook氏は、「私たちは、近い将来法律上の問題にとどまらない影響を及ぼすこの命令に反対します。スマートフォンは私たちの生活に欠かせない要素となりました。人々は、私的な会話から写真、音楽、メモ、予定や連絡先、金融情報や健康データ、さらには自分たちの居場所や目的地にいたるまで、膨大な量の個人情報をスマートフォンに保存しています」と記した。
こうした情報はすべて、ユーザーの認識や許可なくアクセスして、盗み出し、利用しようとするハッカーや犯罪者から守らなければならない、と述べた。個人情報のセキュリティが侵害されれば、最終的に個人の安全が危険に晒される恐れがあり、それが暗号化がこれほど重要になった理由だ。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2016年2月18日掲載)
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