デジタル医療会社Akili Interactive Labsは、近年のシリーズBラウンドの資金として新たに 1,190 万ドルを投入すると発表した。投資ラウンドに新たな出資者を呼び込み、合計投資額は4,240万ドルに上った。
Akili社は『Project Evo』という治療用ビデオゲームを制作している。このゲームはADHDやアルツハイマーなどの認知力に関わる疾患の治療のために設計されたものだ。このゲームをプレイするために、ユーザーはエイリアンのアバター(エイリアンが選ばれたのは文化的に中立でありながらプレイヤーに関連付けられるものだからだ)を操り、モバイル端末を前後に傾けることでコースを移動する。エイリアンを操っている間、ユーザーは画面をタップして標的に対処しなくてはならない。このアプリは動作のトラッキングを行なう。このため、ユーザーの行動をモニターし、迅速にプレーヤーに順応することが可能なのだ。
現在、Akili社は『Project Evo』を、ADHD治療に用いる臨床試験を行なっており、2014 年にはこのゲームがアルツハイマー患者にもたらす効果について研究を行なうためにPhizerと提携を行なった。同社はAutism Speaksの提携組織Delivering Scientific Innovation for Autism (DELSIA)とも共同の取り組みを実施。ADHDに対する臨床試験が成功すれば、同社はFDAへの認可申請を行なう見通しだ。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2016年7月20日掲載)
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