『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“業界初 ドラッグストアで歩数をポイント還元
タニタがサポートする健康マイレージ連動型『ヘルスケアプログラム』を7月21日よりスタート”
全国19都道府県でドラッグストアおよび調剤薬局を展開するコクミンは、健康総合企業のタニタと連携し、歩数をポイントに還元する業界初の健康マイレージ連動型の『ヘルスケアプログラム』を2016年7月21日より「コクミンなんばCITY店」(大阪府大阪市中央区難波5-1-60 なんばCITY本館2F)、「コクミンドラッグ南千里店」(大阪府吹田市津雲台1-1-30 ガーデンモール南千里内2F)の2店舗でスタートします。
プレスリリースはこちら(株式会社コクミン、2016年7月13日発表)
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『mHealth Watch』の視点!
今回の注目ニュースは、ドラッグストアが歩数計を活用した『ヘルスケアプログラム』提供のニュースです。
歩数をポイントに還元する動きは以前からありましたが、最近ではイオンのポイント「WAON POINT」がダイエット歩数計アプリ「RenoBody(リノボディ)」で貯められるなど、歩数のポイントへの還元の動きはまた一段と加速してきているように思われます。
今回このニュースに注目したのは、ドラッグストアというリアルな店舗を活用し地域、店舗利用者の健康づくりに貢献するという単純なドラッグストアという「お店」ではなく、歩数というデータを活用して「健康情報の発信拠点」としての地域での役割や顧客リレーションを図っていくという点です。
歩数をポイントに換える店舗利用だけでは、本当の意味での健康づくりに貢献することはできないと思います。やはり、地域の「健康情報発進拠点」としての役割を担うためには、店舗に設置している情報端末だけの接点、コミュニケーションだけではなく、店舗スタッフの関わりが重要であり、人が介在することで本来の「健康情報の発信拠点」、地域住民の健康づくりに貢献できるのだと思います。
今回の取り組みは、まずは2店舗からの実証のようですが、この実証の成功には、やはり店舗の現場スタッフの理解はもちろん、コミュニケーションをどう取り続けていけるかがポイントになると思います。
「歩数」というひとつのデータを入り口として地域の「健康情報の発進拠点」としての役割を果たしていくためには、店舗の現場スタッフがコミュニケーションの中心になるオペレーション、運用がどこまで対応しきれるかが重要になってきます。
測定機器や情報端末などの機能だけを集めて置いただけの店舗ではなく、「健康情報の発信拠点」としてコミュケーションが存在する店舗を追求していってほしいです。今回の2店舗での実証の行方が楽しみです。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。食コンディショニングアドバイザー。
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