筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者の脳に電極を埋め込み、脳の活動を読み取って受け取った信号でカーソル制御などを行ない、タブレットで文章入力を行なうことに成功したとの論文が「The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE」に掲載された。
患者の負担が少なく、かつ自宅でも屋外でも手軽に利用できるコミュニケーションシステムの開発が行われた。
患者は、脳の電極のほか、信号増幅器と無線送信機を鎖骨の下に埋め込み、双方は延髄経由で信号線により接続された。また、胸の上にアンテナを取り付け、その信号はレシーバ経由で『Surface Pro 4』に入力される。皮質からの信号をうまく検出するには、バックグラウンドノイズを除去する必要があり、それには一定の演算処理能力が必要となるため、『Surface Pro 4』が選ばれた。これにより、患者が腕を動かそうと念じると、その信号が検出される。またALSにより運動野に問題が起きている可能性を考慮し、バックアップ用に、脳内で計算を行なうことで信号を検出する電極も埋め込まれている。
記事原文はこちら(『PCWatch』2016年11月16日掲載)
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