メリーランド州ベセスダに本社を置くテクノロジー企業RightEyeは、クラウドベースのアイトラッキング(眼球運動計測)装置とソフトウェアを開発する企業。この度、同社は新製品を発表した。『Maze Master』という名のゲームで、読字障害を抱える子どもの眼球運動制御能力を向上させるために開発された。
RightEyeのBarbara Barclay社長は、声明で「読字障害が判明した後、適切な医療介入やトレーニング用ゲームは欠かすことができません。ユーザーの眼球運動制御能力を向上させ、徐々に基本的な読字能力を獲得させていくためです」と述べた。「『Maze Master』やRightEye製の他のトレーニング用ゲームを使うことで、教師や検眼士、視覚療法士は読字障害の診断を下すだけでなく、時間をかけて眼球運動制御能力を向上させるための治療やトレーニングをする際にも活用できます。学習障害や行動障害と誤診されること、また、効果があると証明された治療が受けられないことによるフラストレーションを避けることが可能です」。
RightEyeの特許取得済みのソフトウェアは、昨年買収した特許取得済みの検査法2種類を応用して開発したものだ。患者が動画(3Dメガネをかける場合もある)を見ている時の目の動きを検知することで機能する。眼球運動計測器は、広大なゲーム画面の底に取り付けられている。ソフトウェアは、眼球の動きを読み取って目の反応を解釈し、瞬時に電子報告書を作成して、医師の手元に届ける。検査はそれぞれが数分間で済むものだ。シナリオごとに患者はスクリーン上のグラフィックを目で追いかける必要がある。検査のなかには円の周囲を点が移動する、といった単純なものもある。一方で複雑な検査もあり、反応時間を計測するため、患者側がより画面を集中して見つめるものも用意されている。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2017年6月26日掲載)
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