Fitbitによるスマートウォッチ市場への進出は、当初はやや波があったが、今では実を結びつつあるようだ。Fitbitは依然として赤字操業が続いているものの、発表されたQ2(第2四半期決算)によると、減収とデバイス販売数量減のトレンドは、スマートウォッチ『Versa』の成功により幾分緩和された。同社によると、北米における同スマートウォッチの販売数量はSamsung、Garmin、Fossilのスマートウォッチ合計を凌いだという。
FitbitのCEO兼社長で共同設立者でもあるJames Park氏は、投資家向け説明会の場で次のように述べた。「6四半期連続で会社の財務見通しを達成できたこと、そして複数年にわたる変革で進捗があったことを嬉しく思う。この変革には、変化するウェアラブルデバイス市場への適合、デバイス販売が中心のエピソード主導モデルから非デバイスで循環する収益モデルへの転換、ヘルスケアへのリーチ深化、アジリティ向上、費用構造化などが含まれる」
Fitbitの第2四半期決算では、営業収益が299百万ドル(前年同期の353.3百万ドルから減少)、GAAP基準の純損失が118百万ドル(前年同期は58.2百万ドルの損失)、非GAAP基準の純損失は54.2百万ドル(同19.3百万ドルの損失)だった。今期のデバイス販売数量(270万個)は、前年第2四半期の340万個には及ばないが、デバイスの平均単価は6%上昇して106ドルとなった。これは、同社の製品ラインナップの中でスマートウォッチの影響力が大きくなったことによるものだ。実際、四半期収益に占めるスマートウォッチの割合は今年第1四半期の30%から55%まで上昇した。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2018年8月2日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
Comments are closed.