シリコンバレーで評判だったあの血液検査の会社Theranosがまもなく事業を終える。
The Wall Street Journalの報道によると、Theranosは正式に解散するという。会社CEO兼総合弁護士のDavid Taylor氏から株主に送られた電子メールの内容が引用されている。同社設立者のElizabeth Holmes氏と前COO兼社長のRamesh “Sunny” Balwani氏は6月、投資家のほか医師、患者に対し数億ドルの資金を欺いたとして連邦裁判所に起訴された。両者とも、容疑を否認している。
新たな資本を調達したうえで会社資産を売却する試みが失敗したことで、会社を解散することになった。4月に現金不足に直面した同社は、資産流動化につなげるため投資銀行のJefferiesを採用した。しかし4か月経っても買い手が現れず、Theranosは債権者のFortressへの支払いができなくなったとメールで伝えられた。さらに無担保の債権者に対しまだ6,000万ドルの負債を抱えている。Fortressとの交渉条項の下では、Theranosの知的財産を保有している「特別目的子会社」の経営権をこの債権者は獲得することができるが、キャッシュでの残り500万ドルの権利は放棄するという。Theranosはこの資金を無担保債権者に分配することになる。この選択は、破産手続きなどの方法と比べると好ましいものだとTaylor氏は記している。破産の場合、実体性のある資産を債権者に分配することができないからだ。
記事原文はこちら(『MedCity News』2018年9月5日掲載)
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