image : AusHealth Research
知られている限りでは初のデジタル火傷診断アプリが、間もなくリリースされる。熱傷を負う患者の治療を担当する臨床医や療法士に向けて開発されたものだ。
オーストラリア王立アデレード病院で、成人の熱傷を担当する上級作業療法士のTanja Klotz氏は、『ClinMAPS PRO』アプリが患者の役に立ち、熱傷の深刻度を常に正確に測定するための研究に役立つと述べた。
「『ClinMAPS PRO』アプリは患部の写真データを他の患者のものと比較することで、熱傷の症状がどの程度かを表すスコアを算出する仕組みになっています」とKlotz氏は語った。
「時の経過とともに、症状が悪化すればスコアは上がりますし、和らぐとスコアが下がります。そのため医師と患者は、熱傷の進行状況を数値として把握できます。さらに以前に適用した治療法により、元々の状態に対してどの程度の効果があったのかが分かるのです。
熱傷の深刻度を測る他の手法では、数字や言葉を利用して熱傷の状態を説明します。しかし熱傷の症状はそれぞれがきわめて独特なものですから、写真データを利用した方が、はるかに客観的に比較できるのです。アプリには定型書式の診断書を作成する機能があるので、医者はメールに添付するかプリントアウトして患者に渡せます。さらに診断書には患者の立場に立ったアンケートが付属しますので、患者からの正直なフィードバックを得られます」
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2018年11月21日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
Comments are closed.