『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“眼鏡にしか見えないスマートグラス『Focals』”
カナダのNorth社は、眼鏡風のスマートグラス『Focals』に初のアップデートを施し、音楽ストリーミングサービス「Spotify」対応の再生コントロール機能、ルート案内機能、表示内容の共有機能などを追加した。
Focalsは、眼鏡ありきの発想でデザインしたスマートグラス。“つる”の部分にフルカラーのホログラフ用プロジェクターが組み込まれており、レンズに反射させた映像をレンズ越しの風景と重ねて装着者に見せる仕組み。BluetoothでAndroidスマートフォンまはたiPhoneのアプリと連携し、ニュースや天気予報、各種メッセージ、検索結果、ナビゲーションなど、さまざまな情報を表示できる。Amazon.comの音声アシスタント「Alexa」にも対応。4方向ジョイスティック付きスマート指輪の「Loop」でも操作できる。
ルート案内は、もっとも短時間で済む経路が表示される。遅延がある場合は通知され、到着予定時刻を待ち合わせしている人に知らせる機能も用意された。
会議向けの支援機能として、遅刻や欠席といった連絡をしやすくするため、出席者へメールを送信する機能を搭載。また、『Focals』で会議中にボイスメモを取り、終了後に音声データとテキストデータをメールで受け取れるようにもした。
記事原文はこちら(『CNET Japan』2019年4月12日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
一時期、次世代モバイルデバイスとして注目を集めたスマートグラスですが、「Google Glass」をはじめ、ほとんどが業務用途となり、コンシューマ向けはVRヘッドマウントディスプレイが主流となった印象を受けます。
そんな中、コンシューマ向けにスマートグラスを開発をしてきたNorthは、メガネにしか見えないデバイスにこだわった『Focals』を昨年12月より発売開始しました。今回のアップデートでは、「Spotify」対応の再生コントロール機能、ルート案内機能、表示内容の共有機能などが追加されました。
このアップデートにより、mHealth Watchとしても気になるヘルスケアへの活用、さらに健康経営への活用が期待されます。
ヘルスケアの視点ではもちろん「ルート機能」です。急いでいるときのルート短縮だけでなく、適切な歩数になるよう距離を伸ばすための「ルート機能」などが想定できます。
健康経営ではチームごとに目標を設け、その達成度を見える化し、評価することが求められることが多いです。例えば「会議向けの支援」の会議後のログ通知機能をアレンジすれば、今日のチームのタスク管理に活用できることが想定されます。
『Focals』はスマートグラスにもまだまだ可能性があることを提示してくれました。改めて、スマートグラスの活用を検討してはどうでしょうか?
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツのクリエイティブディレクターとして、健康系プロダクト、アプリ、映像などの企画・制作ディレクションを手掛ける。「Health App Lab(ヘルスアプリ研究所)」所長として健康・医療アプリの研究発表を行う。またウェアラブル機器、ビジネスモデルの研究を行ない、健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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