8年前に失明したNutsiri “Earth” Kidkulさんにとっては、生活が変わったという表現だけでは言い表せないほどモバイルアプリの影響は大きかった。
専門的なアプリが登場する前、Kidkulさんは、食料品の買い物や移動、文書の閲覧といった、健常者にとっては基本的な雑事をこなすために、今よりもはるかに入念な計画を立てて、準備をする必要があった。さらに、普段どおりの1日を過ごすために、ほかの人の助けを借りなければならないことも多かった。
Kidkulさんは、例えば、Microsoftの喋るカメラアプリ「Seeing AI」の力を借りて、自分のメールや文書を読むことができる。このアプリは十分な利便性と精度を備えているので、他者に頼る必要がなくなったと感じている。
アクセシビリティーが急速に前面に押し出されるようになったのは、約2年半前のことだ。MicrosoftやAppleなどの大手企業がアクセシビリティーを優先事項にしたことがきっかけだった。これらのアプリは、表面的なユーザーインターフェースの改善だけでなく、人工知能(AI)や音声認識などの高度な技術を組み込むことで、メールの読み上げ機能のような実質的な有益性も提供する。
記事原文はこちら(『CNET Japan』2019年5月21日掲載)
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