テレビゲームのようなデジタル療法は、大うつ病性障害(MDD)を持つ成人に見られる認知障害の改善の鍵となるかもしれない。
Akili interactiveが実施した新しい実験の結果により、『AKL-T03』を使用した患者は、対照群の患者と比較し、持続的注意が有意に改善することが明らかになった。
米国精神神経薬理学会で発表された研究では、研究者らは処理能力改善との「強い相関関係」も発見した。さらにこの論文未発表の研究では、このツールが認知、うつ、そして生活の質を改善することも発見した。しかし、これらについては対照群との有意な差は見られなかった。
「MDDを持つ患者の多くは認知障害を経験しており、日々の機能や生活の質、そしてうつ再発リスクに著しい影響を与えています。これらの障害は、古典的なうつ症状と同様に治療が重要であり、また多くの患者にとっては、抗うつ治療が成功した後も残る障害なのです」とデューク大学医療センターの教授であり、本研究の責任者であるRichard Keefe氏は声明の中で述べた。「現在、MDD患者が利用できる治療の選択肢が限られる中、本研究結果に基づけば、『AKL-T03』は抗うつ剤と組合せて利用することで、MDDの認知障害を改善する、低リスク治療の1つの選択肢となる可能性を示しています」
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2019年12月12日掲載)
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