JAMA Cardiology誌で公開された新しい研究結果は、Apple Watchの心電図(以下、ECG)ツールを使用してマルチ誘導ECGとしての記録を残すだけでなく、急性冠症候群患者のST部分の変化を見つけることができることを示唆している。
独立した研究がイタリアのマグナグラシア大学の研究者によって実施され、心筋梗塞または健康であった100人が参加した。 必要な測定値を取得することは、ユーザーに通常のようにスマートウォッチを着用させるだけでは済まず、より複雑になったが、著者は、このアプローチは、潜在的に致命的な治療の遅延を回避するために標準的なECGが利用できない場合に使用できると記述している。
スマートウォッチのECGの測定値は、標準の12誘導ECGの測定値と一致することが分かっているが、2つのアプローチ間のST偏差の違いは「臨床的には重要ではない」と研究者は述べている。
スマートウォッチのST部分の上昇は、標準のECG読み取り値を参照として使用して、感度が93%、特異度が95%であることを示した。 ST部分以外の上昇では、感度は94%、特異度は92%だった。
注目すべきことに、6人の患者のスマートウォッチの信号が読み取りの質を妨げる状態となったため、あるいは臨床的不安定のため、分析から除外された。研究者たちはまた、Apple WatchでこれらのタイプのECGを収集することの複雑な性質について、またデバイスからのECGの読み取り値が、訓練を受けた心臓専門医によって解釈される必要があるという事実を取り上げている。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』 2020年9月3日掲載)
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