Facebookは間もなく、健康とウェルネスのウェアラブル分野に参入する可能性がある。4人の匿名情報源を引用したThe Informationの2月12日のレポートによると、テック企業は消費者向けに健康とウェルネスなどの機能を搭載したスマートウォッチの開発に取り組んでいるという。
Androidベースのデバイスは、テザリングされたスマートフォンから独立して使用できるように、セルラー接続が含まれていると言われている。当然のことながら、このスマートウォッチはメッセージングやその他のソーシャル機能にFacebookのサービスを使用することになるが、健康とウェルネスの分野で他の企業のエコシステムと連携することも可能である(このレポートでは特にPeloton Interactiveを挙げている)。
Facebookはここ数年、ソーシャルネットワークの枠を超え、ハードウェアへの進出を視野に入れている。2014年にOculusを買収してバーチャルリアリティヘッドセットで先陣を切り、2018年にはビデオチャット対応のスマートディスプレイ「Portal」を発表した。また、レイバンのスマートグラスを今年後半に発売すると発表しており、「Project Aria」と呼ばれる拡張現実プロジェクトへの取り組みについても明らかにしている。
Facebookは、健康とウェルネス関連の分野でのプロジェクトにてまったく新しいことをしているわけではない。ここ数年の間に、同社はネットワークのユーザーがいつどこで健康診断を受けるべきかを理解するのに役立つツールを提供することに目を向けており、健康状態をサポートするための民間コミュニティを支援してきたが、特に過去1年間では、同社のプラットフォーム全体に広がるCOVID-19の誤った情報に対処しようとしていた(これらの取り組みに関する批判は尽きない)。
それでも、健康とウェルネスのトラッキングに意図的に踏み込むことは、多くの消費者にとって受け入れがたいことかもしれない。同社はデータ収集と収益化についてはあまりいい評判がないが、ウェアラブルセンサーやサービス統合と組み合わせることで、プライバシーを重視する消費者の購買意識を高めるのは難しいだろう。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2021年2月15日掲載)
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