Barts Health NHS trustは、重篤となりうる糖尿病の合併症である糖尿病足病変の患者を特定するためClinithink社が提供するAIの新技術を導入し、1,420万点の書類を精査した。
このソフトウェアを使って医療記録やメモをスキャンしたところ、糖尿病では30%、糖尿病足病変では375%多くの患者を特定でき、手足の切断を回避するための早期治療を行いやすくなった。
「この規模の解析を手作業で行うことは率直に言って不可能だったと思います」と、Barts Health NHS trustのCIO(最高臨床情報責任者)、Dr Charles Gutteridgeは語った。「この書類の量を精査するには、理論的には医師1人で100年以上必要となります。AI技術のおかげで、以前は特定できなかった患者も特定することができるようになるだけでなく、貴重な臨床時間の節約にもなります。これは、以前よりも早期での治療を実現し、手足切断をもたらしうる重篤な合併症を防いで多くの患者を救うために最も重要な、最初の一歩となります」
Barts Health NHS trustのチームが計画する次の作業段階では、ソフトウェアにより特定されたコホート間から抽出した特徴を活用し、このアプローチを用いてどのような患者が糖尿病足病変に関連する合併症を起こす可能性が高いかの予測に用いることが可能かどうかを判定する。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2021年8月13日掲載)
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