「パンデミックが引き金となってデジタル空間におけるイノベーションが大幅に加速したが、それは患者と医療ケア提供者が、同期的および非同期的にバーチャルで関わらざるを得なくなったことが大きな要因だ」と2022年HIMSS State of Healthcareのパネリストたちは発言している。
わずかこの2年間でバーチャル訪問診療、遠隔による患者 のモニタリング、テキストメッセージアプリ、その他のデジタルソリューションが急速に拡大した。しかし、それらの実際の採用・定着状況は今のところ直線上昇とはなっていない。
「デジタルトランスフォーメーション(以下DX)はもはや選択肢の一つではなく、必須事項となっている」とChartis Digital社の幹部で上級パートナーのTom Kiesau氏がパネルで発言している。
優先事項にそれぞれ違いはあれど、全ての講演者が口を揃えて、テクノロジーだけではDXのソリューションとして十分でないと述べている。支払い側、提供者、患者など、全ての利害関係者による賛同と積極的関与が必要ということだ。
Kiesau氏は世界各地の250人の医療関係幹部らによるアンケートからのデータを共有した。回答者の99%がDXと個別ケアを大きく重視していた。しかし、そのニーズを明確に認識していながらも、回答者の大半がいまだにプランニングおよび実装前段階で四苦八苦していると答えている。その理由の一つは、それらの組織の60%にはデジタル化を実行どころか支援する構造すら備えていないという現状にあるようだ。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2022年3月16日掲載)
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