音声の特徴をバイオマーカーとして疾患リスクを予測する技術が進歩を遂げつつある。米メイヨークリニックのチームは、心臓の動脈にプラークが蓄積する「冠動脈疾患(CAD: coronary artery disease)」について、音声バイオマーカーからそのリスクを評価する研究を行っている。
本研究では、CAD評価のため冠動脈造影検査が行われた患者108名を対象として、米Vocalis Health社のスマートフォン用アプリで音声サンプルを収集した。
研究チームはこれまでにCADと関連の強い音声の特徴6つ特定しており、それらの特徴を独自スコアにまとめ、-1〜+1という数域で表現した。患者全体の3分の1を高スコア群、3分の2を低スコア群に分類したところ、高スコア群はCAD関連の主要なイベント発生リスク(胸痛による救急受診および入院、急性冠症候群の発症)が低スコア群に比べて2.6倍高く、負荷試験陽性または冠動脈造影でCADの存在が確認されるリスクが3倍高いことが示された。
記事原文はこちら(『The Medical AI Times』2022年3月28日掲載)
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