ウェアラブルデバイスを使用して健康データを記録することは患者のエンパワーメントにつながる可能性があるが、効果的に使用するためには提供者によるサポートの必要性などのいくつかの障壁が存在する。
JMIRに掲載されたレビューでは、欧州と米国で発表された20の研究が分析されており、合計7,000人以上の参加者が対象となっている。研究者は主に3つの包括的なテーマを見出した。提供者の役割とケアに対する潜在的なメリット、行動変容の促進、使用に対する障壁だ。
臨床においては、ウェアラブルデバイスがリアルタイムデータを提供することで、患者が予約時に懸念を伝えるだけの場合と比較してより有用な情報が得られることを、この研究は明らかにしている。そのデータは、活動や栄養の長期的な記録など、より包括的なものにできる可能性もある。また、患者を教育する取り組みの役に立ったり、特に慢性的症状を持つ人がよりサポートされていると感じられるようになったりするだろう。
しかし、全ての医療機関が新技術を迅速に採用する優れた実績を持っているわけではないと研究者は指摘している。患者の関与や行動変容を促すために、医療従事者には恐らくさらなる訓練が必要だろう。また、継続的なモニタリングとフィードバックは彼らの負担を増やすだろう。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2022年7月14日掲載)
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