スウェーデンでは毎年約100万人の女性が乳房X線検査、いわゆるマンモグラフィを乳がんスクリーニングとして受けている。マンモグラフィの感度を担保するため、通常は2名の医師が画像を読影しているが、スウェーデンにおいても「読影医不足によって検診サービス維持が困難である」という課題が存在する。これに対し、AIによる読影支援が期待されており、スウェーデン・ルンド大学の研究チームが「マンモグラフィに対するAI使用の臨床的安全性を評価する前向き試験」を行っている。
中間解析結果によると、AIの支援により、偽陽性率を変動させることなく、従来の読影と同等のがん発見率を維持しつつ、読影作業量を44%減少させることが明らかになっている。
作業量の大幅な削減にも関わらず、がん発見率が低下しなかったという今回の解析結果は、AIを活用した乳がん検診が安全である可能性を示しているという。
記事原文はこちら(『The Medical AI Times』2023年8月9日掲載)
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