『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“SpaceX、宇宙での人類の生存と生産性を研究するための提案募集”
Elon Musk氏のSpaceXは、長期ミッション中の健康とウェルビーイングの向上に焦点を当て、人体が宇宙にどのように適応するかを研究するための提案を企業から募集すると発表した。
「SpaceXは、宇宙や他の惑星での生活を可能にする優れた科学研究のアイデアを求めています。SpaceXに提出された研究提案は、ミッションの目的、科学的・技術的価値、実現可能性に基づいて検討、評価されます」と同社は声明で述べた。
同社は、医療機能の拡大、効率的な運動およびフィットネスソリューションの開発、多目的ツールとしての仮想現実または拡張現実の活用などの分野で、探索に重点を置いた研究を目指す。
この研究は、軌道上の宇宙船に搭乗中に宇宙旅行が及ぼす精神的・身体的影響を理解し、ジャストインタイムのトレーニングとツールで医療を進歩させることにより、飛行中の健康リスクを最終的に軽減することを目指している。
同社はまた、仮想現実と拡張現実の使用を検討し、デジタル領域が精神的健康、身体的フィットネス、トレーニングをどのように改善できるかを探ろうとしている。
提案は3月15日までに提出する必要があり、選ばれた研究は早ければ2025年後半に開始される可能性がある。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2025年1月30日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回は宇宙旅行という夢のある話を取り上げます。
宇宙で生活するためには、相応の訓練を受ける必要があるわけですが、それも宇宙で仕事をするためには当たり前だと理解している人たちだから成立するわけですが、これから宇宙に携わる人材はより幅広くなり、今までと同じような忍耐力などが備わった人だけではなくなるでしょう。
もちろん最低限の訓練はクリアしなければならないとしても、現在の宇宙飛行士なみの訓練を求めることもなくなるかもしれません。
そのような人たちが快適に宇宙で生活してもらうためには、身体にも精神にも予測を超える負荷がかかることが想定されます。
では我々ヘルスケアビジネスに携わる者に何かできるのか?
もちろん宇宙に対する知識は必要でしょうが、想像もつかないことも多くあります。しかし特定の課題を持ったユーザーを支援してきた経験などは活かせるのではないでしょうか?
例えば、閉鎖空間で働く人の身体や精神の管理維持などが役立つのではないでしょうか!?
今までの経験が意外な形で活かせるかもしれません。興味を持った方は、今回のような機会をチャンスと捉えてはいかがでしょうか?
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『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツにて健康ビジネスにおけるマーケティングに関するコンサルティング、一般社団法人 社会的健康戦略研究所の理事として、ウェルビーイングの社会実装方法の研究を行う。またウェアラブル機器、健康ビジネスモデルに関する健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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