『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“アプリックスIPホールディングス ビーコン技術を使ったペットの見守りや健康管理用クラウドサービス(PICS™)を提供開始”
~ 様々なメーカーのペット関連用品からの情報を、見守りや健康管理等のペット関連サービスやアプリで活用可能に ~
アプリックスIPホールディングス株式会社は、ペットのトイレや給餌器などに組み込まれた「お知らせビーコン®」から送信されるデータを、ペットの見守りや健康管理等のペット関連サービスやアプリで活用できるようにする、ペット情報クラウドサービス(PICS™:Pet Information CloudService)の提供を開始することを発表します。
アプリックスでは、「お知らせビーコン」をペット用品メーカーに提供しており、今後様々なペットの見守りや健康管理等のペット関連サービスやアプリで活用できるよう、ペット情報クラウドサービス(PICS)を開発しました。アプリックスのペット情報クラウドサービス(PICS)により、ペットの飼い主は外出中もペットの活動をリアルタイムに知ることが可能になるだけでなく、ペットの見守りや健康管理等の様々なペット関連サービスやアプリでも履歴情報やリアルタイム情報を活用することが可能になります。
インターネットの普及により、スマホを使ったペットの見守りや健康管理等のペット関連サービスやアプリが急速に増加しています。また、IoTの普及により、ペットの給餌器やペットのライブカメラなどインターネットに接続可能なペット用品も増えてきています。しかし、これらの機器は専用のアプリや Webのサービスを使うようになっており、飼い主が気に入ったペットの見守りや健康管理等のペット関連サービスやアプリとの連携ができませんでした。このため、ペットの見守りや健康管理等のペット関連サービスやアプリの提供者が独自にインターネットにつながるペット用品を開発していましたが、飼い主の趣味嗜好に合わせた様々バリエーションを揃えたり、流通やメンテナンスなどが課題となっていました。
ペットの見守りや健康管理等のペット関連サービスやアプリの提供者は、ペット情報クラウドサービス(PICS)を活用することにより、自社専用のハードウェアを製造販売することなく「お知らせビーコン」搭載ペット用品により発生する売上からのレベニューシェアだけで、様々なペット用品からの情報を簡単に活用できるようになります。また、ペット用品メーカーは「お知らせビーコン」に対応したペット用品を提供していくことにより、ペットの見守りや健康管理等のペット関連サービスやアプリの提供者からのレベニューシェアで継続的な収益を確保できます。アプリックスのIoT技術を活用することにより、既存製品やサービスをこれまでの機器販売モデルから継続的な収益を上げていくプラットフォーム化することが可能になり、ペット用品メーカーやペット関連サービス、アプリ提供者はビジネスモデルを変革させ、新たなビジネスチャンスを獲得することが可能になります
プレスリリースはこちら(アプリックスIPホールディングス株式会社、2015年6月9日発表)
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『mHealth Watch』の視点!
今回の注目ニュースは、ビーコン技術を使ったペットの見守りや健康管理用クラウドサービスに関するニュースです。
私も愛犬と生活をしているので、このニュースを目にした時にペットのデータをクラウドで管理し、連携が可能な状況を我が家のペットに照らし合わせて想像してみました。
確かに四六時中、一緒にいられるわけではないので、餌や水、部屋の温度など、ペットの生死に関わることについて、ペットは喋って訴えられないので、機器と連携して知らせてくれる機能は必要だと感じました。それもクラウドでデータを管理するということで、メーカーやサービスの垣根を超えてデータの一元管理が可能であり、複数のデータを連携させることで新たなサービス提供の可能性も考えられます。
人間のヘルスケアサービスでは、閉ざされたデータ管理からサービスの拡がりを持たせるためのデータ連携へとシフトしてきています。
しかし、データを連携させて複数のデータを重ねて見えることはひとつの価値にはなってきますが、やはり「データの見える化」の延長線上であり、本来提供すべきは「データを基にしたソリューション」なのだと思います。
「データを基にしたソリューション」の提供に関しては、現在様々なヘルスケアサービス事業者が注力している部分です。
ペットの健康管理では飼い主がターゲットで、人間のヘルスケアサービスでは、本人がターゲットになっていたり、また人間とペットでは規制、制約等も大きく違ってくることを考える、もしかすると、ペット向けのソリューションの方が新しさが出せるような気がしています。
現在は、人間の健康管理をペットへ、という流れですが、もしかするとペット向けのサービスから人間のヘルスケアサービスへという展開もあるのかもしれません。発想の転換が必要なのですが、こんな展開もありそうな予感がしています。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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