『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
============================================
“シグナルトーク、世界初 健康への効果をスコア化するアプリが登場”
株式会社シグナルトークは、学術的根拠に基づく正しい健康情報を元に実施したアンケート結果を統計学的に解析することで、世界で初めて健康への効果をスコア化した独自の健康情報を提供するアプリ「+Try」(プラストライ)を発表しました。
■「+Try」(プラストライ)の特長
[1] 絞り込み厳選された正しい健康情報を提供
膨大な書籍・論文から42,639通りの健康行動と効果の組合せを集計、信頼度と効果が高い上位172通りに厳選しています。
[2] 健康効果をスコア化して提示
スコアの高低が、健康への効果を表しています。
※実際のアンケートデータから算出したオッズ比をもとに、健康への効果をスコア化して表示する(特許出願中)アプリは世界初(当社調べ)。
[3] 健康情報についての解説記事を毎週6本ずつ追加更新
お客様へのアンケート結果も毎日集計、解析してスコア化し、表示していきます。
プレスリリースはこちら(株式会社シグナルトーク、2015年12月17日発表)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
============================================
『mHealth Watch』の視点!
今回の注目ニュースは、学術的根拠に基づく正しい健康情報を元に利用者の実感値を組み合わせて、健康行動の習慣化をサポートするアプリの情報です。
健康をテーマにしたテレビや雑誌等で、「●●を食べると◯◯に良い」とか「◯◯を1日◯回すると効果的」などといったフレーズを良く目にしますが、実際のところどうなのか?実験や論文だけの話であって本当に効果が出ているのか? と眉唾で情報を見ているのは、私だけではないと思います。
「●●を食べると◯◯に良い」や、「◯◯を1日◯回すると効果的」ということについて、裏付けとなる調査データ、論文などのエビデンスは良く目にしますが、どれだけの人が実際に試してみて、効果がどうだったのか? という情報と結びついていないため、それらの情報を鵜呑みにしていないことなんだと思います。
今回の「+Try」アプリは、利用者の回答内容を1日1回集計、解析し健康効果への期待度を示す「効果スコア」として表示するため、利用者自身の健康行動と感度も反映されるユーザー参加型のアプリになっています。
健康行動に関して調査データや論文などの情報だけでは少し距離を感じてしまうケースがあります。しかし、ユーザー参加型で自身の意見も反映される仕組みだと、それらの情報がグッと身近に感じられ、「自分事」として捉えられることにつながるのだと思います。
健康行動の「継続」はもっとも重要であって、難しいテーマでもあるのも事実です。この健康行動の「継続」のポイントのひとつに、やはり「自らの気づき」と「自分事」として身近に感じられる行動であるかどうか、があります。
今回の「+Try」アプリでは、健康行動を身近に感じるための仕掛けが、「ユーザー参加型」や「効果スコア」なのだと感じています。
この健康行動の「習慣化」に向けたアプローチは、「ユーザー任せ」の提供型サービスから「習慣化」をいかにサポートするというユーザー側に近づいた「寄り添い型」に確実に移ってきています。
2016年は健康行動の習慣化に向けたアプローチに大注目です!!
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。食コンディショニングアドバイザー。
Comments are closed.