『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“1日8000歩、速歩き20分であらゆる病気を防ぐ!”
“奇跡の研究” 中之条メソッドの青栁幸利博士 監修のもと『TONE』は世界初「持っているだけで健康になるスマ ホ」へ
~1日の活動量に応じて、Tポイントの付与スタート~”
トーンモバイル株式会社が展開するスマートフォンサービス『TONE』は、東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チームの医学博士の青栁幸利博士監修のもと、“奇跡の研究”と言われる中之条メソッドを『TONE』のサービスに実装いたします。
健康管理機能を有する「ライフログ」サービスをアップデートし、ユーザーの年齢に応じた1日に必要な歩数/活動量に対し、成果の記録や不足量、日毎の傾向などを可視化することで、ユーザーの健康管理を行ないます。
また、1日の目標達成時にTポイントが貯まることでユーザーのモチベーションをサポートするサービスを開始いたします。
これにより、「全てのヒトに、安心品質。」を掲げるトーンモバイルは、家族や初心者やスペックの安心だけにとどまらず、健康管理にまで踏み込んだ「安心品質」を実現いたします。
青栁博士によると、1日に8000歩以上、及び「中強度」の運動として「速歩き」を1日20分以上続けることで、日本の医療費の2/3を占める様々な病気の予防に明確な効果があるとされています。
この度、「ライフログ」では、ユーザーの年齢に応じて、1日に必要な歩数/活動量を自動的に割り出し、成果として記録するだけでなく、当日の不足量や日毎の傾向などを可視化できるようになりました。
また、1日の活動量20分及び8000歩を超えると、1日あたりTポイント1ポイントを自動的に付与することで、ユーザーの健康管理に対するモチベーションをサポートします。
毎日の活動量は「MY TONE」画面上で確認できる他、TONEファミリー(オプション)をご利用の場合、離れて暮らすご家族の記録もチェックすることができ、家族みんなの健康を管理することが可能です。これによりTONEは、持ち歩くだけで、“あらゆる病気を防ぐ1日8000歩、速歩き20分”の実践を促し、「持っているだけで健康になるスマホ」を目指してまいります。
また、青栁博士と、トーンモバイルは、健康領域における提携を行い、今後はさらにユーザーに寄り添った個人向けの健康サービスにまで発展させていくことを目標としています。
プレスリリースはこちら(トーンモバイル株式会社、2016年2月17日発表)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回の注目ニュースは、トーンモバイルによる「中之条研究」をベースとした、健康管理機能を有する「ライフログ」に関するニュースです。
1日に8,000歩以上、及び「中強度」の運動として「速歩き」を1日20分以上続けることで、日本の医療費の2/3を占める様々な病気の予防に明確な効果がある、とされている「中之条研究」をベースとしており、これまで「1日1万歩」といったことが一般的な目安であった部分に、「中強度」の運動として「速歩き」を1日20分以上といった新しい指標が提示されることで、忙しい人や歩く機会が少ない方にとっては、手軽に感じることは間違いないと思います。
今回私がこのニュースに注目した理由は、「中之条研究」をベースにした健康管理機能に関してではなく、1日の活動量20分及び8,000歩を超えると、1日あたりTポイント1ポイントを自動的に付与する「インセンティブ」、「ポイントプログラム」に関してです。
日本最大の共通ポイントサービス「Tポイント」が付与されるので、ポイント自体の魅力や使い勝手の良さは非常に良いと思います。
また、健康意識の高い人ということよりも、健康への関心がそれほど高くない人を「Tポイント」の付与を「きっかけ」にサービス利用へ導くという意味でも「Tポイント」の「インセンティブ」は効果的だと感じます。
しかし、「ポイント」による「インセンティブ」については、「きっかけづくり」としては十分機能するのですが、「本当の意味での“継続”」という視点で見ると「ポイント」だけでは弱い部分があります。
やはり、利用者のステップアップに応じた“継続支援”が必要になってきます。
「きっかけづくり」の「ポイント」、「インセンティブ」からどのようにステップアップさせて、どの際にどんな“継続支援”が必要なのかは、まさにヘルスケアサービスのみなさんが感じている課題だと思います。
答えは、試していくなかでそれぞれのヘルスケアサービスの利用者に合わせて変えていくことで見えてくるのだと思います。
やはり、その手間をいかにかけるかが、ヘルスケアサービスの成功の鍵だと思っています。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。食コンディショニングアドバイザー。
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