『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“エプソン『PULSENSE』、お化け屋敷でビビリ度診断に活用”
エプソン販売は、このたびBluetooth® Low Energyを使ったBeacon技術に対応した、業務用の脈拍計測機能付き活動量計『PULSENSE(パルセンス)』が、西日本電信電話(以下NTT西日本)グループが提供する「ココロの視える化サービス」を活用した「スマート光お化け屋敷」に導入されたことをお知らせします。「スマート光お化け屋敷」は、毎日放送が主催する「梅田お化け屋敷2016」、ならびに吉本興業が主催する「沖縄おもろおばけ屋敷」の2会場で開催されます。
今回のNTT西日本グループが提供するサービスでは、『PULSENSE』が取得した「活動量データ(脈拍数・加速度情報など)」を独自アルゴリズムで解析し、ビビり度を表示することで恐怖体験を可視化し、新たなお化け屋敷体験を来場者に提供することができます。
プレスリリースはこちら(エプソン販売株式会社、2106年7月15日発表)
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『mHealth Watch』の視点
すでにランナー、ビジネス層に向けて販売されているエプソンの『PULSENSE』が、意外な形で利用されることになりました。お化け屋敷でのビビリ度を可視化するために使われます。
ビビリ度の指標は“恐怖、怯え、硬直、驚愕、平静”の5つ。男性としては「そんなにビビってない!」という顔をしたいところですが、全部バレちゃいますね(笑)。そういうものだと割り切れば、思いっきり驚くのも楽しいかもしれません。
このようなエンタテイメントに活用することで、今まで健康意識の高い人にしかアプローチできていなかった商品でも、体験することで自分のからだの状態を可視化することの面白さに気づいてもらえる可能性が出てきます。
ただし、興味を持ってもらっても、さらに購入したいと思ってもらうためには、ステップが必要になります。一足飛びに「自分のコンディションがベストなときを知ることができます」と言われると、エンタテイメントから入った人には、いきなり重たいテーマに感じてしまいますので、自分を知ることの楽しさに気づかせる“遊び心”があってから、より自分を高めるために使えることを知ってもらうのが良いのではないでしょうか。
アプローチできなかった層と、どう適したコミュニケーションが取れるのか、今までとは違う導線をシミュレーションしていくことがポイントになるでしょう。
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツのクリエイティブディレクターとして、健康系プロダクト、アプリ、映像などの企画・制作ディレクションを手掛ける。「Health App Lab(ヘルスアプリ研究所)」所長として健康・医療アプリの研究発表を行う。またウェアラブル機器、ビジネスモデルの研究を行ない、健康メディアでの発表や、ITヘルスケア学会 モバイルヘルスシンポジウムで講演を行う。
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