『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
============================================
“ランナー世論調査2016結果発表”
今年も株式会社アールビーズより、ランナー世論調査を実施させていただきました。
アンケートにご協力いただきました皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。
ぜひ、下記より結果をご覧ください。
プレスリリースはこちら(株式会社アールビーズ、2016年7月発表)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
============================================
『mHealth Watch』の視点!
今回の注目ニュースは、ランニング専門誌「ランナーズ」を出版し、また数多くのマラソン大会の競技運営を行なっているアールビーズ社が行なっている「ランナー」の実態調査に関するニュースです。今回の調査は、サブ3(フルマラソン3時間以内)からフルマラン未経験までの幅広いランナー約1万3千人弱の結果になっています。
今回のこの調査結果の中にmHealth(モバイルヘルス)的な視点としては、「GPSウォッチ」と「ランニングアプリ」の調査結果があります。
そのなかで「GPSウォッチ」に関しては、約40%強の人が保有しておらず、保有している人のブランドでは、トップが「ガーミン」、2位が「エプソン」で、このふたつのブランで約40%以上を占めている状況です。また、「GPSウォッチ」での計測項目としては、「走行距離」、「走行時間」、「ペース」の3つの指標が中心なのに対し、「心拍数」を計測している割合は20%以下と私の予想より低い結果でした。
最近のGPSランニングウォッチには「心拍数」の計測機能が一般的になってきている状況に反して、利用者にはまだまだ届いていない、活用されていない状況なのが、この調査結果からもうかがえます。
ウェアラブル機器で計測可能になった「心拍数」であるにも関わらず、目的意識が明確なランナーでさえもまだまだ活用されていない状況を見ると、一般生活者の健康管理などへの「心拍数」の活用への距離感、ハードルを強く感じてしまいます。
提供者側としての思いと利用者側の実態の乖離を埋めるには、やはり明確なデータを活用した目的達成のソリューションが必要なんだと思います。「データの見える化」から「ソリューション」へとつなげていく必要性を、この調査結果から改めて感じました。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。食コンディショニングアドバイザー。
Comments are closed.